ヨウ素とうがいについて

こんにちは！

ファミール産院いちかわ担当の岩腰です。

今日はよく患者さんとの会話の中で
『知らなかった』とおっしゃられる内容についてブログに書かせていただきます。

婦人科経疾患で不調を抱えている方の中には、甲状腺疾患をお持ちの方も多くいらっしゃります。
その際、ヨウ素の摂取について
『意識したことがなかった』
とおっしゃられる方がとても多いです。

ヨウ素(ヨード)は、主に昆布・わかめ・のりなどに含まれている体になくてはならないミネラルです。
ヨウ素の入った食品は体に良いとされ、健康食品の中に大量に入っていたりします。
しかし、体に必要なヨウ素はわずかで一日0.095〜0.13mg(昆布：40～60mg相当)と言われています。

ヨウ素は甲状腺ホルモンの主原料です。
甲状腺の中にヨウ素が取り込まれ、甲状腺ホルモンを合成します。
甲状腺ホルモンは、新陳代謝を促し、子どもの場合では成長ホルモンとともに成長を促進する働きをするため、ヨウ素が足りないとこれらの機能が低下します。

ヨウ素は、甲状腺ホルモンを作るために必要な一方、毎日多くの昆布を食べ続ける、ヨウ素含有のうがい薬の多用など過剰に摂ると、甲状腺ホルモンが作られなくなり甲状腺機能低下症となることがあります。
昆布を毎日摂取することは、ヨウ素過剰になり、この場合ヨウ素の摂りすぎを止めると自然に回復します。

新型コロナ感染症の拡大により、手洗いうがいの徹底をされている毎日の中、ヨウ素含有のうがい薬を頻回数実施されていた方は甲状腺機能が不安定になり、内服治療行っているという方もおいでになりました。

私が実践しているエッセンシャルオイルのティーツリーでのうがいをご紹介します。
(香りが苦手な方も多いのでご注意下さい。)
ティーツリーは万能ですので、アレルギーなどなければ一本持っておかれるととても便利です。

【うがい】
コップにぬるま湯を注ぎ、ティーツリー1滴と、お好みで塩を一つまみ加えてうがいする。
※精油は天然成分100％のものを使用してください。

○効果
・モノテルペンアルコール類（30～50％）
強い殺菌、抗真菌、抗ウィルス

・モノテルペン炭化水素類（40～60％）
空気中の酸素と反応して分解し、雑菌を退治

・セスキテルペン炭化水素類（2～10％）
消炎、抗アレルギー　

・オキサイド類（2～10％)
気管支粘膜に作用して痰を出しやすくする

ティーツリーはキリッとスッキリした松のような香りです。

引き続き自己免疫力を高めていきましょう(^^)

ファミール産院いちかわ
午前担当　岩腰

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