冬は人も冬眠しようという養生の話
<超訳>黄帝内経(四気調大論第二 その4)
こんにちは、渡辺です。
今回は、いよいよ四季の養生の最後「冬」の過ごし方になります。
原文だと、本当にちょっとの範囲なのですが、ずいぶんと四季の養生の話をしてきたような気もします。
ここまで読んできた人ならわかると思いますが、養生って言うのは外の環境とそれぞれの体の持つ個人差によって、まるで生き物の様に変化するものです。
私には合っていても、あなたにはやりすぎかもしれません。
なんせ、自然と生き物が相手なので例外だらけです。
ただ、そんな捉えようもないものでも、観察と経験からそれを体系化して、東洋医学としてまとめ上げてきた先人たちの英知を学ばないのは勿体ない訳です。
結局は自分で色々考えないといけないのですが、その一助になればいいなぁと思います。
それでは、本日も超訳やっていきます!
<超訳>
冬の三カ月は「閉蔵(へいぞう)」と言います。
水は凍って、地面が割れるような季節です。
陽気をしっかりと体の奥にしまい込み、外に漏れないように過ごしましょう。
早く寝て、日が昇ってから起きましょう。
日中もできるだけ静かに過ごし、発散してエネルギーを消耗することが無いように過ごしましょう。
寒さが入り込まないように体を温かい状態にして守ります。
汗を出したり、疲れたりすることは自殺行為です。
冬の養生はこのようにします。
冬の養生を守らないと、春になって体に力が入らずへにゃへにゃになってしまいます。
<解説と言う名の感想>
冬の養生のイメージは冬眠です。
冬は体から陽気(体を活発に動かすエネルギーみたいなもの)がどんどん奪われて、補給することが難しい季節です。
陽気は温かい日中にチャージする物なのですが、冬は太陽が出ている時間も短ければ、四季の中で一番寒い季節です。
そんな冬に陽気を節約せずにつかいまくると、春から動くためのエネルギーを失って、体に力が入らず、へにゃへにゃになってしまう訳です。
その為にして欲しい事は、
体が冷えないように、ちゃんと温める事
そして、エネルギーを消耗しない事
大抵の人は、寒さから逃れることはよくできているのですが、ちゃんと温める事を正しく理解していないように思います。
冬は、汗をかくほど温めてはいけないのです。
もちろんお風呂とかでしっかり温めること必要ですし、多少は汗をかく場合もあると思うのですが、それによって寒さに弱くなると昔の人は考えていたようです。
汗で体が冷えると言うこともありますが、それだけではなく、エネルギーが消耗されて、冷えやすくもなるとここでは言っていると解釈しています。
なので冬場のサウナやホットヨガ、激しいトレーニングなどは冷えが気になるなら避けた方が良いでしょう。(あくまでもここの文章を基準に考えるならですよ)
最初にも書きましたが、最終的に自分に合った方法を見つけ出す必要があります。個人差もありますし、北海道と沖縄に住んでいる人では状況も変わるでしょう。
知識を得ることで選択肢が増えると私は思っているので、独自の解釈を交えてここで発表しています。
まとめると、冬場の養生は最初に書いてあるように「閉蔵」がポイントです。
体を寒さから守り、エネルギーを蔵にしっかりしまって、無駄遣いしないように過ごすことが大切なのだと思います。
なので、夜は出来るだけ早めに寝て、朝も日が昇ってから起きる(本当に寝続けるのは長すぎるので、温かく静かに過ごして、寒い時間は外に出るなと言うことではないでしょうか)
この様に、エネルギーを節約しながら、寒さを体に入れないように注意して生活するのが冬の養生の基本だということですね。
「冬眠」がイメージぴったりだとおもいませんか?
<原文>
冬三月、此謂閉蔵。
水冰地坼。
無擾乎陽。
早臥晩起、必待日光、使志若伏若匿、若有私意、若已有得。
去寒就温、無泄皮膚、使気亟奪。
此冬気之応、養蔵之道也。
逆之則傷腎、春爲痿厥、奉生者少。
<おまけ>(中国語直訳)
冬から3月にかけては、閉鎖的な保管と呼ばれています。
水の氷のチャップ。
太陽の邪魔をしない。
早寝して早起きすると、日中に留まっているので、意志を隠すように、自分勝手な意思を持っていると報われます。
冷えを取り除いて、水気を抜かずに肌を温めることができます。
冬の空気を保つための方法です。
逆に腎臓を痛め、泉は無力で、産後を追う者は少なくなる。
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