千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

夜の冷え対策

日々寒さが増してきました。

 

寒さに負けず、元気に過ごされているでしょうか?

 

 

冷えはあらゆるところで体の中に侵入してきます。

 

特に気を付けたいのが夜!

本日は、夜見落としがちな冷えに関する対策について、お話していきたいと思います。

 

1.帰宅時

家族が居れば別ですが、家の中は思った以上に冷えている場合があります。

特に寒がり、冷え性の人は末端の血流が悪い事も多い為、外では、手袋・耳当て・マフラーなどと対策していても、室内では薄着になっていたりすることがあります。

 

足も、素足や薄い靴下のままで放っておくと、下に溜まった冷気によって体はどんどん冷やされていきます。

また、血流もより一層低下するので、代謝が遅くなり、疲れも取りにくくなります。

 

なので、帰宅後はコートを脱ぐくらいで、まずは部屋を暖め、お湯を沸かしましょう。

冬場は乾燥も強まるので、ぬるま湯でうがいと、ほっとドリンクで気持ちを落ち着かせ、温まりましょう。

 

出来れば、寝間着や寝る準備も一緒にしてしまうと良いと思います。

 

部屋が温まるのに合わせて、少しづつ服を減らしていきます。

変な格好になるかもしれませんが、冷えで苦しむよりは良いのではないでしょうか。

 

 

2.食事

夕飯ですが、食欲がないのであれば無理して食べる必要はありません。

出来れば、早く寝ましょう。

遅い食事は睡眠の質を低下させるとともに、テレビを見たり、だらけてしまいがちです。

もちろん、食べても構いませんが、沢山ではなく、温かいものを少しに留めましょう。

冬場は、あまり活動しないのが養生の基本です。

いつもより食べないくらいが、ちょうどよいのではないでしょうか。

 

3.風呂

浸かるのも、シャワーでもいいですが、浴室を温めましょう。

もちろん湯船につかった方が温まります。

 

寒暖差は、体に大きなストレスを掛けます。

毎年死亡者も出ているので、温かい部屋でタオルで体をふいて寝てしまうのもありです。(冬は新陳代謝も抑制され、夏場よりも体が汚れにくいです)

特に高齢者で、日中に浴びれる人は、昼間にお風呂に入ると言うアイデアもあります。

 

4.風呂上り

温まっているので、感じにくいですが、どんどん体が冷えていく危険な時間です。

ガウンやカーディガンを羽織ったり、温かい部屋で体が冷えないように努めましょう。

特に廊下やトイレなど暖房が届きにくい、もしくは無い場所での長居は禁物です。

トイレに備え付けられるヒーターや、足首辺りまで覆ってくれるスリッパなどを利用しましょう。

 

余談になりますが、関節部は、筋肉などが少ないので冷えの影響を受けやすいです(手首、足首、肘、膝など)

 

5.就寝

布団をしっかり被ることは、誰でもされていると思います。

中には、あんかや湯たんぽなどで布団の中を温めている人もいると思います。

 

気を付けて欲しいポイントは、肩と首です。

肩の部分は布団からはみ出やすい場所です。

そして、寝るとき暖房を切る方もいると思います。

乾燥対策としては、良いと思いますが、一方で片口はどんどん冷えて、朝起きたら、肩、首が痛いなんてことも。

特に3時から5時は気温も体温も低くなる時間帯です。

寝てるときに足がつっちゃう人も、この周辺の時間が多いのではないでしょうか?

 

という訳で、締め付けない程度に首肩の防寒をしましょう。

バスタオルで補強したり、ネックウォーマーなどを利用しても良いと思います。

マフラーなどは首が締まって窒息なんてこともあると思うので、温める道具はよくよく考えて選んでください。

 

早めに、家に帰宅される方は、家事などもあるとは思いますが、基本的には外に出たり、水回り、体を冷やしてしまう用事は早めに済ましたり、明日に回しましょう。

特に体調が悪いときなどは要注意です。

体温が下がれば、免疫も下がります。

冬場の無理は禁物です。

朝早く起きてしまっても、布団の中でストレッチしたり、腹式呼吸をしてインナーマッスルを鍛えたり、スマホで読書したり、考え事したりできることはいっぱいあります。

 

冷えは予防次第で、かなり改善します。

全てを参考にする必要はないので、一つでも試してみてはいかがでしょうか。