千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

若返りの栄養素「ビタミンC」に関するあれこれ

渡辺です。

 

ビタミンCと言えば、レモン

 

実際にレモン一個当たり20㎎のビタミンCが入っているという基準があります()。

 

因みに、成人の一日のビタミンC摂取推奨量は、100㎎()とされているので、レモンだけだと、5個分が一日に必要な量となります。

 

お菓子やサプリ、お茶など様々なところでビタミンCの表記を見ますが、ビタミンCが体の中でどんな働きをしているか、知っていますか?

 

ビタミンCの作用は簡単に書くと

コラーゲンの合成に必要(皮膚や粘膜の健康維持)

抗ストレスホルモンの生成促進(ストレスに強くなる)

黒色メラニンの生成を抑制する(しみができにくくなる)

鉄の吸収を助ける(貧血予防)

等があげられます。

 

最近の研究では、がんのリスクを下げるとも言われるビタミンCなのですが、いくつか注意が必要です。

 

ビタミンCの問題点は主に3つ

1、水に溶ける

2、熱に弱い

3、2-3時間で体外に排泄されてしまう

 

1と2は調理する場合の問題ですね。

野菜では、ピーマンやブロッコリーに多く含まれていますが、ゆで時間や加熱時間が長いと、ビタミンCが減ってしまいます。

この問題は果物を食べるようにすれば十分補えます。

 

3の排泄されてしまう問題なのですが、ビタミンCだけを考えれば、3食毎度正しくビタミンCを摂取した方が、体には効果的でしょう。

 

サプリメントだと、一粒で500㎎位一気に摂取できるので、サプリで補うのもありかもしれません。

ただし、高濃度のビタミンCサプリメントは、吐き気や胃のムカつきなどを引き起こすこともあるので、注意が必要です。

 

また、3の理由で一回に大量にビタミンCを取っても、あまり効果がありません。

(がん治療などでは高濃度のビタミンCを摂取することもあるみたいですが、専門科の下でやっていることが、普通の家庭で同じ効果が出るかは不明です)

大量のビタミンCが体に入った場合、どうやら大半は吸収されずに尿として排出されてしまうようなので、やはり貯め置きは効果がなさそうですね。

 

余談になりますが、ビタミンCと言うと酸っぱいイメージがありますが、ビタミンCは殆ど酸味はありません。(ビタミンCの正式名称はアスコルビン酸と言うので、多様は酸味があるそうです(精製されたアスコルビン酸を舐めたことないので、どんな味かはわかりません))

 

なので、酸っぱいイメージのブドウですが、100g食べても2㎎しかビタミンCが含まれていないので、ブドウだけでビタミンCを賄おうと思うと5キロ食べる必要があります。(基本は柑橘系が多いみたいですね)

 

日本で普通の食事を食べている場合はビタミンCが不足することは基本的にあり得ませんが、少しでもビタミンCの効果を受けたいと思うのであれば、サプリか意識して野菜、果物を摂取すると良いと思われます。