千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

めまいについて考えました

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先日ひさびさにめまいが起こったので、今日はめまいについて考えました。

ひとくちにめまいといっても、様々な要因がありますが、ざっくりではうまく気や水、血が巡っていない状態と考えました。

東洋医学ではめまいは「肝」に属すと考えます。

肝の生理と特性に疏泄(そせつ)と条達(じょうたつ)という作用があり、
「疏泄」とは気や血、水を巡らせる作用で
「条達」は隅々に行き渡らせるという意味です。
 
黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)にも諸風掉眩(しょふうとうげん)皆肝に属す
と書かれています。
難しい言葉ですが、バラバラに考えますと、

「諸」多くのものは
「風」肝は五悪「風」を嫌います
「掉」は振り回すという意味があり
「眩」は目まいです。

私のイメージですが、
肝の失調により多くは
肝な苦手な風の影響を受けていまい、
振り回される事で目まいが起こる。

と考えました。
 
さて、目まいが起こった日を振り返ってみると・・・
朝から水分をほとんどとっていなかったなぁと気が付きました。
なので血や水も巡りにくい状態だったのでしょう。
 
そしてその日は朝、職場まで歩いた時、
北東の風を冷たく感じていました。

 
これからも東洋医学を学び続け、鍼灸を通して皆さんのお役にたちたい。と今日も改めて感じた一日でした。
 
ファミール産院たてやま 鍼灸外来 飯髙貴子いいたかたかこ 毎週火曜日診療