千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

漢方煎じてみました【抑肝散】

暑い日が続きますが、本日も漢方を勉強の為に煎じております。

本日の煎じは「抑肝散」

 

構成生薬は「茯苓、蒼朮、川芎、釣藤鈎、当帰、柴胡、甘草」の7味です。

認知症に使われることもあるらしく、高齢の犬の認知症にも投薬する獣医さんがいるそうです。(話によると、夜中に吠えて徘徊する犬が抑肝散を飲んだら、おとなしくなったそうです)

 

他にも、子どもの疳の虫に使ったり、母子同服と言って、子供だけでなくお母さんも一緒に飲むと効果があより高まるなど、色々面白い使い方が古典に載ってたりする薬です。

 

因みに、認知症を対象にした治療薬でないので、抑肝散を出されたからって認知症が疑われているとは限りません。(使用されることはあると思いますが、基本的に漢方は病名でなく、その人の状態を基準に出すので、ちゃんと漢方を勉強されている先生であれば「認知症=抑肝散」みたいに処方されるわけではないので、早合点は禁物ですよ)

 

っと、今回は色々語っちゃいましたね。

 

という訳で、実際に煎じた写真です。

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前回の防已黄耆湯よりは、薄めですね。

ただ、川芎が入っているので香りは、セリっぽい臭いがします。

 

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味は、セロリっぽい味がややしますが、概ね飲みやすいかなと思います。(私の証が抑肝散に合っているのかもしれませんが、、、)

 

比較的甘いテイストの漢方でした。