千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

漢方煎じてみました【半夏厚朴湯】

こんにちは、渡辺です。

 

本日の煎じ薬は「半夏厚朴湯」です。

半夏厚朴湯は「半夏・生姜・茯苓・厚朴・紫蘇子(葉)」の5味の生薬から構成されています。

 

婦人咽中炙れん(れんの字は難しいの平仮名にしてあります)の薬として有名です。

「咽中炙れん(いんちゅうしゃれん)」は、のどに小さい肉片がこびりついた様な不快感の事で、これがある女性に効果があると漢方の古典に記載があります。

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今回は紫蘇の葉を使ったので、上の方にまだくっついています。

煎じた後は茶色くなってしまいましたが、煎じる前、水を入れた時は綺麗な紫色に染まりました。

煎じている時も、ほのかに紫蘇の香りがして、今まで煎じた漢方薬とは異なる感じでした。

煎じ薬制作も大量にやると、変な臭いがするなぁと漠然と思っていたものが、何となく入っているものが予想できるようになってきました(経験豊富な先生にはとても及びませんが、、、)

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味なのですが、かなり苦いものを想像していたのですが、先週紹介させて頂きました、小半夏加茯苓湯に紫蘇の香りがわずかに香る感じで、サッパリして飲みやすかったです。

喉の調子が悪いのかもしれません。