千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

漢方医学と民間療法

こんにちは、渡辺です。

 

東洋医学

漢方医学

民間療法

等々、言葉がごっちゃでわかりにくい部分もあると思います。

 

もちろん、使う場所や定義によってこれらの言葉は意味が変わってくるのですが、ある程度イメージは掴んでいただけると良いかと思います。

 

以下はあくまでも、私個人の見解とイメージを書いたものなので、絶対に正しいと言うものではありませんが、参考になればと思います。

 

東洋医学(=東アジア伝統医学)

 漢方はもちろん、インドの伝統医学であるアーユルベーダや、気功や仙術など今も現代医学と同じように扱われているものから、眉唾の様なものまで、東アジアで古くから伝わる医学(治療)全体を意味します。一般的には、中国の古代医学が広く紹介される場合が多いかと思います。

 

漢方医学

 元は1500年以上前に中国から日本に輸入された、日本固有の伝統医学。

 現代中国の医学と漢方医学は厳密には違うものです。

 なので中国の漢方はちょっと不思議な言葉になります。

 多くの人が「漢方薬」だけを、漢方医学と誤解している。

 鍼灸も養生も漢方医学の一つ(ただ、わかりにくいので大抵は漢方・鍼灸と分けているんですよね)

 

民間療法

 「医学」は学問として体系化されたもの。(ざっくりした説明をすると、学者がいて、研究して、科学的に証明されているもの)

 「療法」は方法論で非科学的な内容であっても認められるものです。

 民間療法を悪いとしているわけではなく、質がバラバラである事が問題で、中には優れた方法も混じっている。今の現代医学も、出発は民間療法です。

 今の科学技術では証明できないけども、実は物凄い効果を秘めた民間療法も存在するかも知れません。実際に医療現場では、なぜ効くかは不明だが、効果があるので使われている薬もあるそうです。

 もちろん、悪意のある民間療法も存在するので、やってみる場合は自己責任です。

 

 参考にどうぞ。