井の中の蛙大海を知らず
こんにちは、渡辺です。
いよいよ今年も終わろうとしておりますので、新年に向けて少し心が楽になるようなお話をと言うことで、本日はタイトル通り「井の中の蛙大海を知らず」を紹介します。
いやいや、ネガティブな言葉じゃなかたっけと思った皆さん、中々鋭い。
結構有名なことわざなので、説明するまでもないのですが
簡単に言うと、井戸の中に住んでるカエルは、井戸の中の世界が全てで、遥かに広い海と言う場所を知らない。
つまり、世間知らず、見識が無いような場合に使います。
小さな世界で威張っている人や、大して知識もないのにあれやこれやを言う人を皮肉って使われることもあり、あまり良い意味ではないと一般には思われているのではないでしょうか。
しかし、実際は知らないことを悪いとしている訳ではなく、例えとして井戸の外を知らないカエルには海がある事は理解できない。
言い方を変えれば、雪が降らない地域の人に、雪は理解できないみたいなことです。(今はネットでもテレビでも、簡単に動画付きで知ることができますが、、、)
因みに、このことわざには続きがあって
「されど空の青さ(深さ)を知る」
と続きます。
要は、井戸の中と言う情報が限られた世界で生きているカエルは、空がどんなものなのか良く知っているというものらしいです。(これは、後人の創作らしいのですが)
また、このことわざの原文になった「荘子」の中には、仮に大海を知ったとしても、もっと広大なものがあり、どんなに大きなものを知ったところで、無限に比べれば無いに等しいと言っています。
つまり、いくら知識を付けたとしても、なんでも知りえるわけではない。
知らない事の方が多いのだから、比べることに価値は無いという訳です。
どんなものでも、普通は先人や専門家がいます。
ある分野で自分が最も優れていることなど中々無いでしょう。
仮にそうであっても、他の分野になれば、結局は井の中の蛙でしょう。
もちろん、知識をつける意味がないと言っているわけではありません。
知りたい分野に挑戦することが大切で、それをひけらかしたり、他人と比べることに意味は無いと言うことです。
井の中の蛙にしても、それで幸せに生きているのなら、わざわざ遠くて住みにくい大海なんか知らずとも、毎日楽しく空でも眺めてゲコゲコ鳴いているのも悪くないと言うことです。(人間がゲコゲコ鳴いていたら、問題あるかもしれませんが)
もうすぐ新しい年です。
何か新しい事を始めるきっかけにはちょうど良いかもしれませんね。
来年も、少しでもお役立ちできるような記事を投稿していこうと思います。
げこげこ。
読みものとして、意訳を加えているので、正しく知りたい人は調べてみてください。