千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

聞く事も治療の一環です!

こんにちは

渡辺です

 

なのはなクリニック鍼灸外来では、どんな症状であっても必ず問診を行います。

人によっては面倒くさいと思われてしまうこともあるかもしれませんが、東洋医学は病気の前段階「未病」を治すことも特徴の一つです。

そのためには、患者さんの今の状態をしっかり伺って、観察して、チェックする必要があります。

例え、腰痛や肩こりの治療であっても、ただ患部に鍼やお灸をするような治療は行いません。

 

我々は体の不調は何かしらの原因があり、その結果今の症状が出ていると考えています。

なので、その根本原因を出来るだけ改善できるように治療を行います。

 

そのために必要なのが、問診です。

 

治療のためには、あえて同じことを何度もうかがうことがあります。

「前に一度話したのになんでまた聞くのだろう?」

と思う方もいると思うのですが、人の記憶は曖昧な部分もあるので、時間が経つと話している内容が変わったり、表現が変わったり、他の話が出てきたりと治療に役立つ情報が得られることが少なくありません。

 

問診内容は、カルテに時間順に残して管理してあります。

なのはなクリニック鍼灸外来が出来た時からカルテは全て捨てずに保管してありますので、何年前の患者さんであっても、情報が残っています。

 

治療と言うと、鍼やお灸、マッサージをしている時だけと思われる方が多いのですが、問診なども重要な治療の一つであり、なのはなクリニックはお陰様でスタッフも充実してまいりましたので、裏で意見交換を行い治療方法を検討していることもあります。

医師が様々な専門科(整形外科や産婦人科など)を持つように、鍼灸師も得意分野がそれぞれあり、より効果的な治療手段を患者さんに合わせて提供しております。

 

中々治療中には説明できない、問診の重要性を本日はお伝えさせて頂きました。