東洋医学 脾の話
こんにちは
渡辺です。
最近はなのはなクリニックに鍼灸師さんや学生さんが研修に多く見えるようになりました。
我々は、大学で研究や勉強も行っているので、為になる部分があるのだと思います。
クリニックの中にある鍼灸院も、まだ珍しい存在なのでもっと勉強されたい方には魅力的な場所なんでしょうね。
もちろん、もっと良い場所になる様に日々私達も研鑽を積んでおります。
そんなこともあり、今まで以上に東洋医学をしっかりと伝えなくってはならなくなりました。
という訳で、専門家でなくとも東洋医学の事が分かるように説明できると、学生さんや皆様の為にもなると思い、ブログにて少しづつ書いていきたいと思います。
本日は第一回『脾(ひ)』の話になります。
実際に体にある脾臓とは字は同じですが、働きは全く別物です。
東洋医学で言う『脾』の機能は、主に食べたものを栄養に変えて、全身に巡らせる働きを持っています。
また、水を体に取り入れる働きもあるので、脾がしっかりしている人は、肌が潤い、口が乾きません。
その為、脾の状態は食欲やむくみ、口の乾燥である程度分かります。
食欲があり過ぎる人も、全くない人も症状は真逆ですが、脾の問題の可能性があります。
特に、脾を活性化させる甘い味の食べ物を食べると、お腹が空きます。
なので冬場のアイスはおいしいですが、冷える、太る、むくむの三重苦を引き起こす魔の食べ物になります。
治療に関しては、具体的なことは体質や状況によって変わるので、ぜひ鍼灸を受診していただきたいのですが、基本は甘いものを控えて、湿っぽいところに居すぎない事です。
夏場の様な蒸し暑さは、脾が最も嫌がる環境です。
なので、夏バテは食欲が減るんですね。
そして、思い悩んじゃう人は、慢性的に脾にダメージを与えます。
悩むことも時には必要ですが、あまり考えすぎると、自分の健康まで損なってしまいます。
適度な気分転換や、相談、発散を上手くして、脾の機能を正常に保ちましょう。
余りに酷使し続けると、アザができやすくなったり、疲れやすくなったり、下痢をしたりしてしまいます。
脾を健康に保って、おいしく食事を頂きましょう。
元気が湧きだしてきますよ。