千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

金木犀の楽しみかた

こんにちは!

新しく加わった石山と申します。

どうぞ宜しくお願い致します!

 

10月に入り秋真っただ中ですね🍂

私の家では金木犀キンモクセイ)が満開です(*'▽')

朝 雨戸を開けると、とっても良い香りと共に太陽を浴びれる秋は気持ちがいいです♪

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金木犀


そんな金木犀の原産地は中国なのです!

 

中国では「丹桂(たんけい)や桂花(けいか)」と呼ばれています。

 

金木犀の働きは

 

行気・・気の流れを良くする

疏肝理気・・肝の気の鬱滞(滞り)をスムーズにし滞りがないようにする

活血化瘀・・瘀血の血液の汚濁を解消して血行を改善する方法

 

と言われています!

 

 

金木犀は辛温効果があるので、身体をあたためてくれる作用もあるのです(*^-^*)

季節のものはその季節の身体に合った作用があると言われるように

この時期は気温が低くなる日も増えてきましたので、身体を温めてくれる金木犀の出番という訳ですね!

 

日本では観賞・香りを楽しむ木ですが

実際「桂花茶」として中国では親しまれています。

 

その方法は…

緑茶に乾燥させた金木犀の花を浮かべるという簡単な方法があります(^_^)

 

ふわっと甘い花の香りでリラックスできますので、ストレスを感じやすい人にもオススメです(*'▽')

 

 

 

鍼灸診療・ご予約に関するお問い合わせは、こちらでなく以下の医療機関まで直接お願い致します。

 

なのはなクリニック鍼灸外来  

電話番号:043−222−1135(受付)

住所  :千葉県千葉市中央区亥鼻2−2−3

診療日 :火曜/金曜/第2・第4土曜

 

ファミール産院きみつ鍼灸外来

電話番号:0439−57−1135(受付)

住所  :千葉県君津市郡1−5−4

診療日 :木曜

 

TAIU鍼灸整骨院

電話番号:070−3316−9194(直通)

住所  :東京都千代田区神田須田町2−17

診療日 :第1・第3土曜

鍼灸を知る為に、補瀉(ほしゃ)を学ぶ

 渡辺です。

 

 鍼灸と聞くととても難しいイメージがあります。

 実際我々も常々勉強して、日々患者さんにより良いものが提供できるよう努力しています。

 

 そんな中で、少しでも鍼灸って何?

 

 という疑問に、答えられるように解説します。

 

 

 

 鍼灸はと書くと壮大に思えますが、古典的には二つの事しかしていません。

 

  • 不足を補う(足りないところを満たす)
  • 余分を瀉す(いらないものを捨てる)

 

 の2つです。

 

 

 これをつないで「補瀉(ほしゃ)」といいます。

 

 細かいテクニックは、数多くありますが、基本的には「補瀉」のどっちか

しかしていません。

 

 

 「補瀉」と言われても……

 とイメージしにくいと思いますが、実は皆さんの体は勝手にやっています。

 

 例えば呼吸

 体に必要な酸素を吸って(補)

 不要になった二酸化炭素を出す(瀉)

 

 例えば食事と排泄

 体に必要な栄養を食事でとる(補)

 いらないものを外に便や尿で出す(瀉)

 

 

 他にも、愚痴を言うのはストレスを溜め過ぎないように、体から出している訳です(瀉)

 代わりに、誉め言葉や愛情なんかで心を満たすと(補)気持ちが穏やかになります。

 

 

 元気な時の体であれば出来ることが、ストレスや環境の負荷が過剰にかかり弱った体になると、この補瀉が上手くできなくなります。

 それを手伝うのが鍼灸師の仕事です。

 

 鍼やお灸をちょっと体にしただけで、良くなるの?

 

 と疑問を持たれる方もおりますが、体の自然な補瀉が元に戻れば、あなたの体が病気を治してくれているのです。

 (注意、鍼灸だけで全ての病気が解決できると言っているわけではありません)

 

 

 少しでも不調を感じれば、ご相談ください。

 

 

 

 

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東洋医学を学ぼう7(秋の過ごし方)

渡辺です。

 

 元気に長生きしたい!

 

 その為には、自然と調和して生きる事が大切だと、中国の古典『黄帝内経(こうていだいけい)』では最初に言っています。

 

 しかし、自然と調和ってどうやるのってなりますよね?

 おっしゃる通り

 

 昔の凄い人たちは、仙人のような生活をしていたから100歳を過ぎても若々しく生きていましたと、書いています。

 つまり、名医岐伯先生でも(当時の)現代人にはできないと考えています。

 

 中国の古典を読んでいると、大抵過去に伝説的な人物が現れて、神がかった様なことをしていたと引用されていますが、裏返せば今の人にはそれは出来ない。

 なので、等身大の養生法をやれってことになります。

 

 

 ごく普通の皆さんに山籠もりとか、電気を使わないで生活しなくても、養生は出来るってことですよ!

(やるのは否定しませんが、先に体を壊すと思います)

 

 さて、それでは具体的に今の人達がどうすればいいかが、第二章の『四気調神大論篇(しきちょうしんたいろんへん)』から書かれています。

 章の名前は難しいですが、要は春夏秋冬をどう過ごせばいいのってことです。

 

 そろそろ蝉の鳴き声もおさまり、秋の気配が近づいてきました。

(天気は相変わらず蒸し暑いですが……)

 

 という訳で、四季をどう過ごすと元気に長生きできるのか?

 それを簡単に今日は秋に焦点を当てて、書いていきます。

 

 

 

 秋は「容平(ようへい)」という季節です。

 

 容平は、物の形が定まることを言うそうです。

 木が実をつけるのがイメージしやすいでしょうか?

 

 これから、冬に備えて身を引きしめ、寒さに負けないように体は準備を始めます。

 

 この時に、心が乱れるようなことや、疲れすぎて体に冷えを取り込まないようにすることが、大切だとしています。

 なので、運動して汗をかいたら、すぐに拭いて、お風呂でじっくり体を温めたり、氷を入れた飲み物などは減らしていきましょう。

 

 また、不安になりやすい人は、早めに解決をしたり、縁を切ってしまうのも秋の養生です。

 

 もし、秋の養生が不十分だと冬になって下痢をします。

 

 

 食欲の秋なので、ダイエットを考えている人は、肺は皮膚を潤す作用も担っているので、寒くない室内で運動するか、ランニングやウォーキングなどは日中の温かいうちにやると、綺麗に痩せることが出います。

 

 心の平穏を保つため、早寝早起きをして、夜更かししないようにしましょう。

 服も天気予報を参考に、体を冷やさず、薄手でも肌を覆うような恰好をだんだんと心がけると、良いと思います。

 

 他の季節はまた次回。

 

 養生で、健康で楽しい時間を過ごしてみてください。

 

鍼灸診療・ご予約に関するお問い合わせは、こちらでなく直接なのはなクリニックまでお願いいたします。

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舌は内臓の鏡である

渡辺です

 

東洋医学では、舌を見て体の状態を観察する技があります。

『舌診(ぜっしん)』といって、漢方や鍼灸の臨床をやっている先生は今でも使っている技法です。

(どこの病院診療所でもやっているわけではありませんが、千葉大学付属病院の和漢診療科や当院では舌診を行います)

 

舌は、外から見ることができる数少ない体の内側です。

効果が高い化粧品やケア用品で溢れる日本だと、顔色や皮膚の状態はごまかしやすいです。

しかし、体の中はどうでしょうか?

普通は見れないので、皆さん結構雑にしているのではないでしょうか?

 

ただ、検査はお金がたくさんかかりますし、時間も中々とれない方も多いでしょう。

そこで、舌を見てみませんか?

となる訳です。

(健康な人でも年1回は健康診断を受けましょう!)

 

舌の詳しい見方は、技術と経験が必要ですが、簡単なチェックはポイントを覚えてしまえば誰でもできます。

 

たくさん書くとわからなくなってしまうと思いますので、今日は一つだけ。

舌の苔に関してです。

 

舌の上に白や黄色で苔のように生えるものの事を、舌苔(ぜったい)と呼びます。

舌苔は食べ物のカス、微生物、そして細胞の角質化で発生します。

一番大切なことは、舌苔が無いのが良い訳ではないということです。

 

舌苔は一見いらないもののように思えますが、食べ物をひっかけて支える働きがあります。また、味を感知する部分も近くにあるので、あまりごしごししてしまうと、味がわからなくなることもあります。

 

ぞこで、舌苔の見分け方ですが、重要なことは角質化した細胞です。

詳しく説明すると、舌の糸状乳頭という部分の先端が白く角質化して、毛のように見える部分は体の正常な反応なので、ここを傷つけてしまうと、皮膚を削っているのと同じことになります。(定期的に過剰な刺激を与え続けると最悪癌化します)

この角質化は、舌一面に薄く白っぽく広がるので、舌がピンク色になります。

最も良い舌の色です。

そこに、菌が繁殖したり、カスが乗ってくると、白っぽくなったり、黄色になっていきます。

特に、口や喉が乾燥する人は、唾液が減り、自分で舌を洗浄できなくなっています。

これが続くと、口臭の原因にもなるので、物をよく噛んだり、少し水分を取るようにしましょう。

他にも、唾液の分泌を促すためにガムを噛んだりするのも良いですね。

 

今日のまとめ

ピンク色の舌が一番健康!

舌を清潔にするためには、唾液をしっかり出すことが大切!

 

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噛んで元気に

渡辺です。

 

あって当然の物というのは、中々有難みがわからないものです。

 

今回はそんなあって当然の物

『歯』

に関して、少し綴っていきます。

 

少し前になりましたが、「8020」運動というのが言われるようになりました。

80歳で、自分の歯を20本以上維持しようというやつですね。

 

20本と言うと多いのか少ないのか、今一ピンとこないですよね?

人の歯は親しらずを足すと最大で32本。

つまり、80歳までに12本以上は歯を抜かないということですね。

 

12本!

多いですね!

 

1本でも大変なのに、12本もなくなるの?

と、まだ歯がしっかりある方は思うそうです。

(私もそう思ってました)

 

しかし、実際に8020運動が推進されるということは、多くの方が12本以上歯がなくなると言う訳でして…

 

80歳は誰でもなる年齢です。

事故等で亡くなる人や先天性の病気の人を抜いて考えると、元気な人の半分くらいは80まで普通に生きる時代です。

 

歯のケアはネットでも多く出ていますし、ケア用品も薬局やドラッグストアでたくさん売られています。

 

もちろん東洋医学でも歯のケアは重要と考えられています。

食養生は体に良いものを、地産地消をなど食材そのものに注目しがちですが、食べる我々も、しっかり噛んで味わって食べる事に意識を向ける必要があります。

 

実際によく噛むことで、次のような効果が期待できるそうです

1、唾液が出て、口腔内がしっかり洗浄される

2、噛むことで、胃腸の消化能力が高まる

3、噛むことが、脳に刺激を与え、認知症などの予防になる

4、味覚が鋭くなり、味わいが増す

5、他の内臓の負担を減らすことができる

6、満腹感を感じやすくなり、食べ過ぎてしまう人にはダイエット効果が

などなど、ちょっと調べただけでも、沢山出てきました。

 

サプリやお薬を使って健康に投資をすることは悪い事ではありません。

(我々のやっている鍼灸も、健康への投資ですよ)

 

しかし、まずは自分の体を大切にしてあげることが、何よりも健康に重要なことだと思います。

今日から、ちょっとは歯をいたわってあげてください。

 

年がら年中こき使われているのですから。

 

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第35回和漢医薬学会 岐阜県長良川国際会議場

渡辺です

 

今週末は岐阜県に学会発表で行ってきました。

 

岐阜って言うと『岐阜城』位しか有名なもの知りませんでした...

岐阜県出身の方がいたらすみません)

 

それはさておき、到着したのは8月31日の夜

日中は豪雨だったらしいのですが、曇りで助かりました

 

次の日は朝から雨がぱらつく中、発表を行いました

開場は100人くらい入りそうな大きな会議室で、かなり緊張しました!

 

発表後質問をいただき、そこそこ上手く発表できたのでしょうか?

とりあえずは聞けるものだったんでしょうかね…

あっという間の学会でしたが、色々と面白い話も聞けて、岐阜城も(バスから遠目ですが)見れて、楽しい2日間でした。

発表内容に関しては、論文化されていないものもあるので、文献で確認出来たらこちらでも報告させていただきたいと思います。

 

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東洋医学を学ぼう6

渡邊です。

 

 本日は男性の一生です。

 

 女性の7の倍数に対して、男性は全て8の倍数で体が変化していくと説明しています

 

8歳 生命力が充実する、髪の毛がふさふさになり、永久歯が生える

 

16歳 生命力が満ち溢れ、男らしくなる。子供が作れるようになる

 

24歳 生命力が全身をめぐり、筋骨がたくましくなり、親しらずが生え歯が全て生えそろう

 

32歳 筋骨が盛り上がり、男としての最盛期

 

40歳 だんだんと生命力が衰えてくる、髪が薄くなり、歯が悪くなってくる

 

48歳 陽気の巡りが悪くなり、顔にしわができ、髪に白髪が混じる

 

56歳 肝の気が弱まり、筋肉が上手く動かせなくなる(注、東洋医学の肝は筋肉をつかさどっている)生殖能力も欠乏し、体が衰えてくる

 

64歳 歯や髪が抜け、もう生えてこなくなる。体が不自由になり、生殖能力が尽き果て、筋も骨も萎えてしまう

 

以上が男性の一生になります

 

 男女ともに生命力(腎の気)があふれることで、髪や歯、そして子孫を作る能力が揃い、だんだんと失われていくことに合わせて、老化していくと考えています。

 

 年をとっても元気な方は、この腎の気を上手く保持しており、年相応に衰えている方は、腎の気が不足しているということですね

 

 養生の中には腎の気を補うようなこと(例えばお腹を温めたり、黒い食べ物を食べたり)が多く書かれているのは、その為です。

 

 いつまでも若々しくいるために大切なのは、腎の気です!

 

 本日はそれだけでも覚えていただければと思います。

 

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