千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

東洋医学を学ぼう7(秋の過ごし方)

渡辺です。

 

 元気に長生きしたい!

 

 その為には、自然と調和して生きる事が大切だと、中国の古典『黄帝内経(こうていだいけい)』では最初に言っています。

 

 しかし、自然と調和ってどうやるのってなりますよね?

 おっしゃる通り

 

 昔の凄い人たちは、仙人のような生活をしていたから100歳を過ぎても若々しく生きていましたと、書いています。

 つまり、名医岐伯先生でも(当時の)現代人にはできないと考えています。

 

 中国の古典を読んでいると、大抵過去に伝説的な人物が現れて、神がかった様なことをしていたと引用されていますが、裏返せば今の人にはそれは出来ない。

 なので、等身大の養生法をやれってことになります。

 

 

 ごく普通の皆さんに山籠もりとか、電気を使わないで生活しなくても、養生は出来るってことですよ!

(やるのは否定しませんが、先に体を壊すと思います)

 

 さて、それでは具体的に今の人達がどうすればいいかが、第二章の『四気調神大論篇(しきちょうしんたいろんへん)』から書かれています。

 章の名前は難しいですが、要は春夏秋冬をどう過ごせばいいのってことです。

 

 そろそろ蝉の鳴き声もおさまり、秋の気配が近づいてきました。

(天気は相変わらず蒸し暑いですが……)

 

 という訳で、四季をどう過ごすと元気に長生きできるのか?

 それを簡単に今日は秋に焦点を当てて、書いていきます。

 

 

 

 秋は「容平(ようへい)」という季節です。

 

 容平は、物の形が定まることを言うそうです。

 木が実をつけるのがイメージしやすいでしょうか?

 

 これから、冬に備えて身を引きしめ、寒さに負けないように体は準備を始めます。

 

 この時に、心が乱れるようなことや、疲れすぎて体に冷えを取り込まないようにすることが、大切だとしています。

 なので、運動して汗をかいたら、すぐに拭いて、お風呂でじっくり体を温めたり、氷を入れた飲み物などは減らしていきましょう。

 

 また、不安になりやすい人は、早めに解決をしたり、縁を切ってしまうのも秋の養生です。

 

 もし、秋の養生が不十分だと冬になって下痢をします。

 

 

 食欲の秋なので、ダイエットを考えている人は、肺は皮膚を潤す作用も担っているので、寒くない室内で運動するか、ランニングやウォーキングなどは日中の温かいうちにやると、綺麗に痩せることが出います。

 

 心の平穏を保つため、早寝早起きをして、夜更かししないようにしましょう。

 服も天気予報を参考に、体を冷やさず、薄手でも肌を覆うような恰好をだんだんと心がけると、良いと思います。

 

 他の季節はまた次回。

 

 養生で、健康で楽しい時間を過ごしてみてください。

 

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