授乳室
森田です。
厳しい残暑が続いていますね。
水分・塩分はしっかり補給しましょう。
本日は東洋医学とは関係のないお話をさせていただきます。
お盆休みは台湾へ行ってきました。
私はこう見えても一児の父なので(新米です^ ^;)、奥さんと一緒に授乳室に入る事があります。
台湾の授乳室、外装はなんだかきらびやかな作り
そして内装の作りが、日本と台湾とで決定的に異なっている箇所を見つけました。
ご覧ください。
お尻洗い場
赤ちゃんがうんちをした際に、日本では「おしりふき」を使いますよね?
台湾では、家でも外でもお尻を洗うのが当たり前のようです。
なので上記画像のような「お尻洗い場」が、どこの授乳室でも当たり前のように存在しています。
得体の知れないキャラクターが「這裡可以洗屁屁唷!!」と言っていますが(笑)、「こちらでお尻を洗ってね!!」という意味です。
成人もシャワートイレを使う方が多いように思いますし、赤ちゃんのお尻も水洗いの方がより清潔で、本人も気持ち良さそうです。
やはり最後に少しだけ、東洋医学関連のお話を^ ^;
今年は11月にICOM: International Congress of Oriental Medicineという国際学会で発表をします。
場所はなんと台湾なので、空いた時間に、また外で娘のお尻を洗うことになりそうな予感。
鍼灸診療・ご予約に関するお問い合わせは、こちらでなく以下の医療機関まで直接お願い致します。
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電話番号:070−3316−9194(直通)
住所 :東京都千代田区神田須田町2−17
診療日 :第1・第3土曜
賢くクーラーを使う
渡邊です
8月に入っても
蒸し蒸しで、暑いですね
薄着も良いですが、養生としては風通しの良い服を選ぶのも快適に過ごすコツです。
夏になると
「先生、クーラーって体に悪いんですよね?」
と皆さんからお話を聞きます。
理想としては、使わないで過ごした方が良いとは思います。
季節を肌で感じることは養生の基本ですからね。
しかし、地面はコンクリート、建物がひしめき合って、そこらじゅうで室外機から温風が、コンビニや職場でも冷房ガンガンの生活をしている皆さんが、突然健康のためにクーラーをやめるのは自殺行為です。
周りが自然に囲まれているような地域で、家もしっかり風が抜けるような作りならともかく、密閉性の高い今の建物でこの暑さを我慢していると、最悪死に至ってしまいます。
本やテレビで養生が紹介されている影響で
『こうしなければ健康になれない』
と養生を誤解している方がいますが、そんなことはありません。
冷房の28度設定も、実際は根拠がよくわかっていません。
なので、暑かったらクーラー使っても良いんですよ。
しかし、実際にクーラーが体を冷やして、不健康になっている事実もあります。
じゃあ、どうすればいいのって話ですよね?
いくつか解決策はありますが、本日は2つ紹介します。
1、足元を温める
夏場は半ズボンや裸足になっている方が多いですよね。
そのまま過ごしていると、足がどんどん冷えていきます。
厄介なのは足元の冷えは中々感じにくいことです。
鍼灸院に来る患者さんも、夏なのに足が冷え冷えの方がかなりいらっしゃいます。
なので、クーラーが強い部屋では、足が冷えないようにすることが大切です。
2、肘や膝が冷えてきたら設定温度を上げる
肘や膝は血管が少なく、皮膚が薄いので温度変化しやすい場所です
このような場所を触って冷たくなっていたら、体が冷えてきているサインです。
お腹や汗をかきやすい場所も冷えてきているかもしれません。
たまに触ってみて、冷え切る前に設定温度を調節しましょう
クーラーを賢く使って、暑い夏を快適に過ごしましょう。
鍼で綺麗になろう!
渡邊です
綺麗になりたい!
女性なら誰もが抱える悩みと言えるのではないでしょうか?
……最近は男性も化粧をするらしいですが。
鍼灸をやっていると、最近話題になるのが『美容鍼』
ネット検索をすると、顔にたくさんの鍼を刺している写真が出てくると思います。何本も鍼が顔に刺さっているのは、見た目としてもインパクトがあり効きそうですね。(ダメな方は見ない方がいいかもしれません)
実際に
「ハリが出た」
「しわが薄くなった」
「化粧ノリが良くなって、翌日の気分が良い」
といった口コミも見られます。
※体験者の意見で、必ず上記の効果が得られるという保証ではありません。
しかし、これはあくまで対症療法でしかありません。
例えばしわの改善に関して
なぜ人間にはしわができるのか?
西洋医学での話は専門家がいるので、東洋医学的な話になりますが、しわの原因は気の巡り、特に陽経と呼ばれる経絡が衰えてくるとできるものです。
鍼は気を動かすことができますので、衰えてきた経絡にツボを使って気を集めることが可能です。
しっかりと気が集まれば、しわが改善されて、張りのある肌を取り戻すことが可能となります。
ここで、あれっと思った方は中々鋭い考察力を持っていると思います。
そうですね
どこから集まってくるのでしょうか?
若い方であれば全身気がみなぎっていますので、気を集めるのは簡単ですが
だんだんと気が衰えてきて、しわができるわけですから
供給元も衰えてきています。
これが、対症療法といった理由なのです。
東洋医学に詳しい方ならわかると思いますが
『補気』が必要になります
気を補う→増やす
事が必要になるってことですね
気が増えて、顔に気を巡らせると、若くて張りのあるお顔を継続的に手に入れられるわけですね
鍼灸治療は奥が深いんです
今日はこの辺で
東洋医学を学ぼう5
渡邊です
女性は7の倍数
男性は8の倍数
で体質が変わるとされています。
どこかでこんなCMを聞いたことがあるかもしれません。
この7年や8年で分ける手法は、「黄帝内経(こうていだいけい)」が根拠となっています。
「いやいや、個人差ってあるじゃん」
まぁ、そうなんですが、だいたいこれくらいの年齢で変化するよってものとして読んでください。
本日は女性の部分をざっと説明します。
わかりやすくするために、表現を変えているところもあるので、気になる方は是非本文かGoogle先生に聞いてみてくださいね。
では、以下抜粋
7歳
生命力が全身に回る
永久歯が生えて、髪の毛がふさふさになる
14歳
初潮を迎えて、子供を作れるようになる
生殖をつかさどる経絡(けいらく:気の流れ道)が活発になる
21歳
生命力が全身に行き渡る
親知らずが生え、歯が全てそろう
28歳
体が成熟して、女性として最も充実する
髪の毛が豊かになる
35歳
気の巡りが悪くなり、顔にしわができ始める
髪の毛が抜け始める
42歳
更に気の巡りが悪くなり、しわが深くなる
髪には白髪が混じる
49歳
生殖をつかさどる経絡が衰え、生殖能力が低下
月経が止まり、子供が作れなくなる
それ以降は不明
と、このように書かれています。
ほとんどが、外から観察してわかる特徴で表現されています。
2000年以上も前の事なので今のように血液やレントゲンなどない中、人間の特徴をよくまとめたと思います。
さらに驚くべきなのは、初潮や閉経などの年齢です。
現在の日本人の初潮は12歳、閉経は50歳頃とされており、大きく差はないと考えられます。
高齢出産は35歳以上(日本産婦人科学会)となっています。
この女性の7の法則は、個人差はもちろんありますが、よくできているとは思いませんか?
今後も解説を続けていきます。
皆様も一緒に東洋医学の英知を学びましょう。
本日はこの辺で。
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鍼灸治療は2種類からなっている
渡辺です。
鍼灸の受療率(鍼灸やったことあるよって人)は、大体5~8%だそうです。
要は20人に1人とかそんな感じですね。
実際に
整体やカイロプラクティックと同じ感じでしょ
等と言われたこともあります。
マイナーであることは事実ですけども、鍼灸は国が認めた医療行為の一つです。
そのため、医師か鍼灸師の国家試験に合格した人のみが鍼灸治療を行うことができます。
そんなわけで、多くの人にとっては謎な鍼灸に関して、少しずつではありますがこちらで発信していきます。
少しでも鍼灸について知っていただけたら嬉しく思います。
前置きが長くなりましたが、鍼灸に関して調べるといろいろな治療の仕方をしている先生がいます。
しかし、東洋医学的には「本治(ほんち)」と「標治(ひょうち)」の2つしかありません。
「標治(ひょうち)」とは、今つらいところを治療する方法です。
肩が凝っていれば、肩周辺に
胃腸が悪ければ、胃腸の前後に
顔をキレイにしたいのであれば、顔に
はりとお灸を使って、基本的には治療を行います。
受けている患者さんからしても、わかりやすい治療になります。
一方で「本治(ほんち)」は、体質、根本的な体の不調を治療する方法です。
例えば、腰痛の治療にたいして、足や手にはりやお灸をすることもあります。
一見関係のないような場所のツボを使ったり、一回で大きく実感できないこともあります。
しかし、本当に体のことを考えるのであれば、根本的な原因である不調を放っておくことは再発のリスクを高めます。
怪我した場所に痛み止め(標治)を使えば痛くはなくなります。
しかし、しっかり傷口を消毒して、しかるべき処置(本治)をしないと傷口が膿んでしまったり、壊死してしまう可能性があります。
さらに、再び怪我をしないように危険を避けたり、同じシチュエーションに注意したりすることで、より健康的に生活することが可能になります(養生)
「標治」と「本治」どちらが良いというものではありません。
どちらもうまく取り入れて治療されている先生が多いのではないでしょうか。
当院では、「本治」と「標治」どちらも患者さんにあわせてバランスよく使っています。
また、養生に関しても治療中にアドバイスさせていただきます。
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東洋医学を学ぼう4
渡辺です
本日も「黄帝内経(こうていだいけい)」に関して解説をしていきます。
前回は、「人の寿命は100年、しかし養生しないと短くなる」ということでした。
それでは、どのようにすれば健康に長生きできるのでしょうか?
岐伯先生によると4つのポイントがあるそうです。
1、季節に合わせた生活を送る。
2、食事は節度を守る。
3、寝る時間起きる時間は規則正しくする。
4、疲れ、ストレスをため過ぎない
いかがでしょうか?
1は少し大雑把な感じだと思いますが、当たり前のことしか言っていません。
また、そうする為に欲望を抑え、心を平穏にするように心がけることが重要であるといっています。
人をうらやみ、今の生活に不満を持ったり
多くを欲しがったり
悪い面ばかりに意識を向けていると、邪風(病気の原因)に体を侵されてしまう。
こうなると、体はますます弱り、果ては若くして亡くなってしまう。
一方で、今手に入るもので満足して
目の前の食事をおいしくたべて、食べ過ぎることなく
お酒に溺れない
夜はだらだらと起きているのではなく、朝はシャキッと起きる
無理して働きすぎず、ほかの人に惑わされずに生きる
そうすると、邪風をかわし、100歳を迎えても若々しく生きることができる。
まとめると、正しく生きる心得(ルール)を知り、守ることで、肉体もそれに合わせて健やかに長生きできるということだそうです。
しかし、実際に毎日理想的に生きることはできないわけで、本の大半は邪風に関して書いてあります。
次回は、一時某テレビCMで流れていた、男性は8の倍数、女性は7の倍数で体質が変わる部分の解説を行います。
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東洋医学を学ぼう3
渡辺です
本日も東洋医学の古典、伝説の大天才黄帝さんのインタビュー本『黄帝内経(こうていだいけい)』に沿ってお話を進めていこうと思います。
前回は
「どうやったら長生きできるの?」
と、黄帝さんが質問したところでしたね。
みんな元気に長生きしたいんですね。
この質問に答えるのはもう一人の主人公、国一番の名医「岐伯(きはく)」先生です。
岐伯先生は言います。
「そもそも、人間は100歳まで生きる事ができる」
(今では100歳の方は沢山いますが、2000年前の古代中国でもこのように考えていたのはスゴイ話ですね)
「一方、今の人々は好き放題食べ、お酒を沢山飲んで、運動もせず、働きすぎてストレスを貯めて、しっかり休息をとらない、その為天寿を全うせずにこの世を去っていく」
大昔の話なのに、現代人である私も耳が痛いです、、、
黄帝内経は、何よりもまず健康に関して生活習慣の乱れを指摘し、人間の生きる力を評価しています。
「自分の身体を守るのはあなた自身の生活習慣ですよ」
と、我々に教えてくれているわけですね。
しかし
「じゃあどうしたら良いの?」
ってなりますよね。
ここから始まる、長い長いお話は、
100歳まで生きるにはどうしたら良いか
という、先人達のたくさんの知恵を解説していきます。
また次回
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