千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

賢くクーラーを使う

渡邊です

 

8月に入っても

蒸し蒸しで、暑いですね

 

薄着も良いですが、養生としては風通しの良い服を選ぶのも快適に過ごすコツです。

 

 

夏になると

 

「先生、クーラーって体に悪いんですよね?」

 

 と皆さんからお話を聞きます。

 

 

 理想としては、使わないで過ごした方が良いとは思います。

 季節を肌で感じることは養生の基本ですからね。

 

 しかし、地面はコンクリート、建物がひしめき合って、そこらじゅうで室外機から温風が、コンビニや職場でも冷房ガンガンの生活をしている皆さんが、突然健康のためにクーラーをやめるのは自殺行為です。

 

 周りが自然に囲まれているような地域で、家もしっかり風が抜けるような作りならともかく、密閉性の高い今の建物でこの暑さを我慢していると、最悪死に至ってしまいます。

 

 

 本やテレビで養生が紹介されている影響で

 

『こうしなければ健康になれない』

 

 と養生を誤解している方がいますが、そんなことはありません。

 

 冷房の28度設定も、実際は根拠がよくわかっていません。

 

 なので、暑かったらクーラー使っても良いんですよ。

 

 

 

 しかし、実際にクーラーが体を冷やして、不健康になっている事実もあります。

 

 じゃあ、どうすればいいのって話ですよね?

 

 

 

 いくつか解決策はありますが、本日は2つ紹介します。

 

 

 

 1、足元を温める

 

 夏場は半ズボンや裸足になっている方が多いですよね。

 そのまま過ごしていると、足がどんどん冷えていきます。

 

 厄介なのは足元の冷えは中々感じにくいことです。

 鍼灸院に来る患者さんも、夏なのに足が冷え冷えの方がかなりいらっしゃいます。

 

 なので、クーラーが強い部屋では、足が冷えないようにすることが大切です。

 

 2、肘や膝が冷えてきたら設定温度を上げる

 

 肘や膝は血管が少なく、皮膚が薄いので温度変化しやすい場所です

 このような場所を触って冷たくなっていたら、体が冷えてきているサインです。

 お腹や汗をかきやすい場所も冷えてきているかもしれません。

 

 たまに触ってみて、冷え切る前に設定温度を調節しましょう

 

 

 

 クーラーを賢く使って、暑い夏を快適に過ごしましょう。

 

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