千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

鍼灸治療は2種類からなっている

渡辺です。

 

鍼灸の受療率(鍼灸やったことあるよって人)は、大体5~8%だそうです。

要は20人に1人とかそんな感じですね。

 

実際に

 

整体やカイロプラクティックと同じ感じでしょ

 

等と言われたこともあります。

 

 

マイナーであることは事実ですけども、鍼灸は国が認めた医療行為の一つです。

そのため、医師か鍼灸師の国家試験に合格した人のみが鍼灸治療を行うことができます。

 

そんなわけで、多くの人にとっては謎な鍼灸に関して、少しずつではありますがこちらで発信していきます。

 

少しでも鍼灸について知っていただけたら嬉しく思います。

 

 

前置きが長くなりましたが、鍼灸に関して調べるといろいろな治療の仕方をしている先生がいます。

しかし、東洋医学的には「本治(ほんち)」と「標治(ひょうち)」の2つしかありません。

 

「標治(ひょうち)」とは、今つらいところを治療する方法です。

 

肩が凝っていれば、肩周辺に

 

胃腸が悪ければ、胃腸の前後に

 

顔をキレイにしたいのであれば、顔に

 

はりとお灸を使って、基本的には治療を行います。

 

受けている患者さんからしても、わかりやすい治療になります。

 

 

一方で「本治(ほんち)」は、体質、根本的な体の不調を治療する方法です。

 

例えば、腰痛の治療にたいして、足や手にはりやお灸をすることもあります。

 

一見関係のないような場所のツボを使ったり、一回で大きく実感できないこともあります。

 

しかし、本当に体のことを考えるのであれば、根本的な原因である不調を放っておくことは再発のリスクを高めます。

 

 

怪我した場所に痛み止め(標治)を使えば痛くはなくなります。

 

しかし、しっかり傷口を消毒して、しかるべき処置(本治)をしないと傷口が膿んでしまったり、壊死してしまう可能性があります。

 

さらに、再び怪我をしないように危険を避けたり、同じシチュエーションに注意したりすることで、より健康的に生活することが可能になります(養生)

 

「標治」と「本治」どちらが良いというものではありません。

 

どちらもうまく取り入れて治療されている先生が多いのではないでしょうか。

 

 

当院では、「本治」と「標治」どちらも患者さんにあわせてバランスよく使っています。

また、養生に関しても治療中にアドバイスさせていただきます。

 

鍼灸治療・ご予約に関するお問い合わせは、こちらでなく直接なのはなクリニックまでお願いいたします。

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