千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

脾虚(脾が虚している)について

こんにちはなのはなクリニックの木嶋です。

 

先日、渡辺先生と話していて

(私は渡辺先生の多彩な雑学が大好きなのです笑)


ゴリラの中で一番多い種類の

ニシローランドゴリラの

正式名称は

「ゴリラゴリラゴリラ」だと聞いて

ゴリラってなんて素敵な名前なんでしょ〜♪と楽しくなりました*1

 

私も正式名称

「ナホコナホコナホコ!」にしよっかな☆笑

 

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今日は前回の私の記事の続きです。

 

2週間も前の記事なので

探しに戻るのも大変ですが

 

木剋土で

脾のエネルギーが虚して(弱って)しまう話です。

 

肝は木

脾は土

木は土を剋する関係なので

 


木の気が強すぎると土を傷めてしまう。

 


脾の気の働きは

下に沈んでいく気や血を上に持ち上げる力。

食べ物から気、エネルギーを作ること

血を体内に収めておくこと。

水分バランス、水捌けを良くして

必要なところに届けたり、取り除いたり。

胃の調子を整えたり。

などなど。

 


木(肝)の気が強すぎると

これらの機能を弱らせてしまいます。

 


するとなんだか元気が出なかったり

だるくなったり

浮腫んだり

出血しやすくなったり…

 


そんな時ありませんか?

 


この春の季節は自然界も

木の気が増えているので

そうなりやすい季節でもあります。

 

 

 

 

 

 

 

ではどうしたらいいのか。

 


脾を助けるのはお隣の火(心)の気を強くしたり

もっと根本を言えば

行き過ぎた木(肝)の気を治めるために

そのまたお隣の腎の気を養ったり。

 


それを簡単に言うと

火(心)の気は火なので上に向かうエネルギーです。

これを強くするために

温かくしたり、日光にあたっとり

苦いものを食べたりすると

火の気が増えて脾の働きを助けてくれます。

 


脾の気かま弱っていると

水分をさばけなくなるので

体がだるくなったり、重くなったり、

浮腫んだりします。

もちろん食欲も落ちてしまいます。

 


また、増え過ぎて脾の気にダメージを加えてしまっている

木の気を治めるために


木の枝がニョキニョキと成長する力

上へ外へ伸びる力

それが増え過ぎて暴走するのを防ぐために

 


水(腎)の水を司る力を利用して

塩味の多いものを食べたり

物理的に水分を補給したり

良く体を休めたりして

腎を養う力をつけることで

木(肝)をコントロールしていきます。

 


(本当は何もしなくても

私たちの体はその陰陽のバランス

体内エネルギーのバランスをうまくコントロールしているのですが


季節や気温など

自然界の力に影響されて。

しかも現代社会の目まぐるし速度に影響され

体や精神のコントロールを失いがちです。

現代って昔より

とても合理的で簡単になんでも素早く出来る世の中ですよね。

それがエスカレートしてしまうことに

体のエネルギーがついていけないことは

多々あるのかなと感じます。

 

人間って天然の生き物で

自然の一部ですから。)

 

 


体のどの気も増えすぎたり、減り過ぎたりすればバランスを崩して他の気にも影響していきますので

やはり中庸を保つように

 


大体で、中位、ほどほどくらいにゆるゆるしていくといいです。

 


ちなみに脾の気を増やすのは

甘味を食べるといいですよ。

 

 

 

女性は甘いものが好きな方が多いですよね。

それもやはり女性は脾のエネルギーが足らなくて

気を生み出す力が弱い方が多いので

甘いもので補おうとしているのでしょう。

 

 

 

*1:o(^∇^)o