千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

インフルエンザにそなえた身体づくり

東洋医学では

冬は「腎」の季節です。

 

冬の間、身体は取り込んだ栄養をエネルギーとしてしっかり蓄えますが、

その貯蔵庫となるのが「腎」なのです。

 

その「腎」に活気がないと、気や血、津液の巡りが悪くなり、むくみや貧血気味になったり、腰痛や関節痛、肩こりとなってあらわれます。

 

 

寒さによってからだの抵抗力や免疫力が低下し、

風邪やインフルエンザが流行する季節に備え、

まずは身体を温める「温熱性の食材」で冷えを解消しておきましょう。

 

腎の相生関係にある「白」や「辛」の食材でおすすめなのが

豆腐・にんにく・しょうが・スパイス類です。

 

さらに冬に旬をむかえるれんこん・大根・たらなどの魚介は腎の機能を支え、

気や血を補うのにぴったりです。

 

これらを消化のよい煮込み料理や、なべ、スープなどに調理し、

しっかり身体を温めておきましょう。

 

f:id:akira0704:20201029104320j:plain

 

ただし、身体を温める食材の食べ過ぎはのぼせを招くこともあったり、また暖房のきいた部屋では体内の水分も失われやすいので、水分補給も是非こころがけてくださいね

 

 

いいたかたかこでした。

 

ファミール産院たてやま 鍼灸外来(毎週火曜日担当) 飯髙貴子