千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

鍼灸でこころも整えよう

こんにちは〜梶ゆかです^ ^

 


前回のセロトニンに続いて今回はエンケファリンという物質についてです!!

 


この可愛らしい名前のエンケファリン

 


エンドルフィンも同様の物質で

 


中枢神経内で産生されるモルヒネとよく似た物質です。

 


このエンケファリンやエンドルフィンという物質が鍼鎮痛に関わっていることが多くの実験でわかっています。

 


鍼鎮痛とは、刺鍼することによって生体の特定領域の痛覚閾値をあげること、つまり痛みを感じにくく和らげるものです。

 


わかりにくいですが、鍼を刺すことによって、中枢神経からエンケファリンやエンドルフィンが産生されて、結果痛みを感じにくくなったり不安感がとれる、ということです。

 


意識をそのまま残して患者の痛みを緩和するもので、麻酔でも無痛でもなく和痛ということになります。

 


鍼鎮痛には西洋医学的な麻酔のような無痛とはなりませんが、優れた点が多くあります。

 


・薬の副作用で麻酔剤が使えない場合にも使用できる

・患者にかかる負担が少なく術後管理も容易である

・意識がある状態で手術できるので患者も積極的に協力可能である

 


今後ますます鍼鎮痛が広がり、産婦人科領域での減痛分娩、後陣痛、月経痛、また心療内科部門などでも需要が増えるのではないでしょうか⁈

 


この頃は引きこもりの生活になりがちで精神バランスも崩れ気味な方も多いです。

 


鍼灸治療で心も整えたいですね♫