千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

<超訳>黄帝内経(上古天真論第一 その1)

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こんにちは、渡辺です。

 

超訳とは、ちゃんと一文字ずつ解釈していくことが本当は大切だけども、最初から厳密にやりすぎると最後まで学び続けるのは大変なので、思い切って正確な情報よりも、だいたいどんなこと言っているのかをわかりやすくすることを主眼に置いた翻訳方法です(渡辺が勝手に定義してます)。

 

超訳を超訳的に説明すると、細かいことはよくわからんが、どんな感じかざっくり日本語で説明してみたよって感じです。

(ちゃんと勉強したい人は、本を買うなり、勉強会に参加しましょう。わかりやすい訳本もあるのですが、片手間に読むには難しい感じがしましたので、毎週一回ちょっとずつ進めていこうと思います)

 

超訳

むかし「黄帝(こうてい)」と言う名前の王様がいました。

彼は生まれながらにして天才で、成長と共にもっと賢くなりました。

めちゃめちゃ頭が良かったので、大人になって王様になりました。

 

ある日、王様は国で一番の名医である「岐伯(きはく)先生」を城に呼び出して、日ごろ疑問に思っていた事を質問しました。

 

「先生、昔の人はみんな100年くらい余裕で生きていたのに、今の人は50年くらいで病気になって死んじゃうんだ? 環境とか生活習慣のせいなのか?」

 

これに対して、先生は答えます。

 

「昔の人は、だいたいみんな長生きに秘訣を守っていたから100歳くらい余裕で生きていました。しかし、今の人々は、好き勝手酒飲んだ入り、遊び歩いたり、夜寝なかったり、不健康な生活をおくっているから、50歳くらいで皆病気になって死んでしまうんです」

 

補足

正しいかどうかはわかりませんが、解説をしている黄帝内経は東洋医学をわかりやすく説明するために、バラエティー番組みたいな構成になっています。

先生役の「岐伯」

生徒役の「黄帝」

先生がだらだら解説しているとつまらないので、生徒がポイントを質問して、それに解説を入れていくスタイルですね。

 

本文ですが、

最初なので、登場人物の説明があります。

実際どんな人物だったかわかりませんが、黄帝さんは凄い人だったようです。

そんな彼でも、医学(現代の東洋医学)は分からないことがいっぱいあったみたいです。

そんな疑問に答える為に、当時の超名医が解説をしてくれます。

 

2000年くらいに既に人間は今の人と同じように健康に気を使っていない人が沢山いたみたいですね。

今だと、人工甘味料やゲーム、テレビ、スマホ、スナック菓子等々、内容は変われど健康的に生きる事を手放してしまうと、長生きできないんですよと教えてくれます。

 

 

原文

昔在黄帝生而神霊弱而能言幼而徇斉長而敦敏成而登天.

 

廼問於天師曰余聞上古之人春秋皆度百歳而動作不衰.

今時之人年半百而動作皆衰者時世異耶人将失之耶.

 

岐伯対曰上古之人其知道者法於陰陽和於術数食飮有節起居有常不妄作労.

故能形与神倶而尽終其天年度百歳乃去.

 

今時之人不然也.

以酒為漿以妄為常酔以入房以欲竭其精以耗散其眞.

不知持満不時御神務快其心逆於生楽起居無節.

故半百而衰也.

(一部現代版の漢字に変更)

 

 

おまけ

(google翻訳直訳)

元皇帝黄は弱い精神で生まれ、若くて共存し、長くて威厳のある言葉を話すことができました。

 

私は、Yu Tianshiに、Yu Wenの古代の人々は春と秋に満ちていて、彼らの動きが続いていると尋ねました。

今日の人々は50歳であり、彼らの行動は死にかけています。

 

Qi Boは古代の人々に、彼は陰陽で生きる方法と飲食する方法を知っていると言い、しばしば制約なしに生きています。

したがって、フォームと神々は年末に終了することができます。

 

これは、今日の人々には当てはまりません。

ワインをパルプとして使用し、せん妄を酔って、部屋に入ってそのエッセンスを使い尽くし、スカムを消します。

私は時々皇室に満ちているかどうかわからないし、私の心は人生と人生に反対しています。

だから五百も悪い。