千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

【超訳】自然が厳しいのではない、ちゃんと順応できていないあなたの問題だ(by聖人)

<超訳>黄帝内経(生気通天論篇第三 その1)

 

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こんにちは、渡辺です。

 

本日より、第三章、生気通天論篇です。

原文では、解釈が難しい部分も多く、私も自信をもってこれだと言えない部分もあります。(そういう所が古典を読む楽しさでもあるのですが)

ここでは、基本的になるべくわかりやすく、自分が鍼灸学校の一年生だったころでも、興味を持って読めるレベルになる様に考えて調整しています(なので、専門家の先生に見せたら怒られるかもしれませんが)

 

ただ、皆さんに少しでも、東洋医学の古典の奥深さや、日常生活への気付きを得てもらえると嬉しいなと思って書いていますので、これからもまったりお付き合いください。

 

<超訳>

黄帝が話します。

昔から、人間と自然は互いに密接に関係しています。

自然から多くの影響を受け、人間はこれに応じて生活を変化させます。

自然の変化に逆らうと、邪気が体に入り込んでしまうので、自然の影響を考えて生活することは、長寿の秘訣になります。

 

自然環境が穏やかであれば、人間の心身も安定して、病気には負けません。

つまり、四季に応じて体を順応させた人の事を言っており、聖人はそのように過ごすことで、健康を維持しています。

順応しないでいると、自分を気付付けるのと一緒で、弱った体はいずれ病に侵されてしまいます。

 

<解説と言う名の感想>

 まぁ、皆さん思ったと思いますけど、基本的に自然に従って生きようがコンセプトともいえるので、同じような説明になってしまいます。

 極力難しかったり、理解しにくい概念を省くと、天とか、陰陽とかは大体、自然や環境になっちゃいますし、細かい概念(例えば九窮や三陰三陽など追加で解説が必要そうな用語)は端折っているので、ふわっとした感じになっていることもあるのですが、、、(実際はもうちょい具体例とかも出てたり、詳しい解説が入っていたりします)

 この、生気通天論篇では、一つ前にやっていた四気調神論篇の四季のもっと具体的な状態での体の変化を解説していきます。

 例えば「寒さとか暑さにやられると体はどうなるのか?」みたいな部分ですね。

 今回の部分は、その導入になりますので、一章二章の雰囲気をそのまま引き継いでいる様な感じで始まっています。自然環境にいかに適応していくかを解説していくので、聖人が健康に過ごせるのは、自然環境に適応しているからだと書いてあったり、正しく養生しないことは自分を傷つける事だよって書いてあるわけです(自然環境に傷つけられるわけではない、だから予防が重要だよって事だと私は解釈しています)

 と、正直解説することが今回は少ないのですが、最後に、今回のおまけの機械翻訳はソフトタッチな感じで訳されているので、ちょっとおもしろかったです(蛇足)

 

 また、次回もよろしくお願いします。

 

 

 

<原文>

黄帝曰。

夫自古通天者、生之本、本於陰陽。

天地之間、六合之内、其気九州、九竅、五藏、十二節、皆通乎天気。

其生五、其気三。

数犯此者、則邪気傷人。

此寿命之本也。

 

蒼天之気、清淨則志意治。

順之則陽気固。

雖有賊邪、弗能害也。

此因時之序。

故聖人伝精神、服天気、而通神明。

失之則内閉九竅、外壅肌肉、衞気散解。

此謂自傷。

気之削也。

 

<おまけ>(中国語直訳)

黄帝は言った。

古代から空を通って、基礎の誕生、陰陽の起源。

天と地の間に、六つの調和の中で、その活力九州、9つの開口部、5つのチベット、12の関節、すべての天の大気を介して。

五と三の生命力です。

これに違反した人が増えてから、悪風が人を傷つける。

これが寿命の基本です。

 

天の大気は純粋であり、支配しようとする意志は純粋である。

これはこれでいいんじゃないでしょうか。

邪気があっても害を及ぼすことがあります。

これが時代の流れです。

それゆえ、聖人は霊を召喚し、天の活力に仕え、神々と交信します。

といった感じで、お勧めします。

これを自傷行為といいます。

また、そのようにしても、体の中にあるものを最大限に引き出すことができるのです。

 

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