千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

えびす講

 こんにちは、渡辺です。

 

 本日は1月10日「えびす講」の日です。

 

 と言っても、あまり知られていないものではないでしょうか?

(知ってると言う方は、浅学なまま紹介しておりますので、間違い等あればご指摘ください)

 

 えびす講は元々、旧暦の10月20日もしくは、11月20日に行われた民間行事です。

 10月は、日本神道(神社とつくところで、日本の神話に出てくる神様が祭られている方、仏教関連の寺とは違う)では、神無月(神様が出雲にお戻りになられる月の為、地元から神様がいなくなる)です。

 ()が多くて、わかりにくいですが、要はその辺から10月は神様がいなくなっちゃう月と昔の日本人は考えていました。

 

 そんな神無月でも、えびす様とかまどの神様は残ってくれていたので、そんな神様を祭るのがえびす講という訳です。

 

 私は、そんなに信心深いわけではないのですが、初詣は神社にお参りに行きますし、おみくじやお守りは買うくらいには神社にお世話になっております。

 

 

 東洋医学には、未だに理由は分からないけども、効果がある事が無数にあります。

(西洋医学の薬にも同じような事はあるので、医学全体に言える事でもありますが)

 

 とくに、民間伝承は眉唾の事も多いですが、非常に理にかなっていることもあります(地産地消や旬のものを食べるなどは言うまでもないですね)。

 

 という訳で、たまたま知った「えびす講」ではあるのですが、少し調べましたので紹介していこうという訳です。

 

 元々10月の行事ではあったのですが、それは旧暦の話で、凡そ今の暦とは1か月ほど違いがあります。

(なので七夕は7月7日(旧暦)なので、8月7日前後に行われる地域もあります)

 それが転じてなのかは分かりませんが、現在では年に2回、10月と1月に行われる地域や、1月10日、1月15日などに行われる地域など複数の日に行われる事になったようです。特に、1月に行われるのを「10日えびす」と言うそうです(特に関西の地域では)。

 

 というわけで、本日は「えびす講」なわけです。

 

 と言っても、基本的には「商売繁盛」「五穀豊穣」を願ったお祭りの様なもので、えびす様は商売の神様でもあるので、特に商人がお参りしたり、大安売りを行ったりしていたとか。

 

 特に何かをするではないですが、こういった行事ごとはタイミングが合わないと知る機会が無いものなので記事にしてみました。

 因みにインターネットで調べたところによりますと、どうやら千葉県でもえびす講の風習は残っている地域があるそうです。