千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

顔色だけじゃもったいない、色で判別する体のサイン

こんにちは、渡辺です。

 

顔色が悪い

血色がよい

顔を赤らめて起こる

喜色満面の笑み

 

等々、顔の色は様々な感情を表現するのに使われます。

東洋医学でも、顔は簡単にチェックできる部分なので、顔色や表情、唇の色など問診を行っている間に、気になる部分は一緒にチェックしています。

 

お顔に関しては、我々の様な東洋医学を利用して治療を行うプロでなくとも、自分で毎日観察していると思いますので、今日は少しだけ簡単なポイントをお話していきます。

女性の場合は、化粧をされるので、外見からは分かりにくいですが、家でメイクを落とした時などに確認すると良いでしょう。

 

まず、顔を見るときに注意してほしいのが明りです。

朝の方が、太陽の光もあり顔色が良く見えることがあります。

特に、大きめの窓が近くにあると、夜よりも朝の方が影ができにくいので、元気に見える事があります。

夜の方が日中の疲れや、ストレスが貯まっていることもあり、朝に比べてどんよりしていることが多いと思いますが、そういった光の影響も考えて比較できると、より正確に体と心の状態を確認できると思います。

 

可能であれば、同じ時間に顔を見ることができると良いと思いますので、朝、顔を洗った後などに、チェックすることを習慣にするとよいかもしれません。

 

顔を見るポイントですが、一番大切なことは「ちょっとピントをずらして、全体を観察することです」

顔は人に一番見られる部位でもあるので、シミやシワ、ほくろや左右のパーツの違い等々細かい所をチェックしがちですが、東洋医学の場合、まず全体から大まかな情報を得ます。

例えば

お酒を飲んだり、疲れがたまってくると輪郭がいつもより膨らんで、全体的にぼてっとしているなとか、

病気によって、顔色が土気色(艶が無い)になってきているな

などといった、いつもとなんとなく違う所をチェックできると良いと思います。

 

それから、唇の色です。

健康な人の唇は、ピンクの健康的な色をしています。

これが、暗くなったり、マダラになったりすると、「瘀血(おけつ)」と言う体に悪いものが貯まっているサインになります。

「瘀血」はさらに悪くなると、顔色がどす黒くなる原因にもなります。

 

顔色とは少し離れますが、白目の所もチェック出来たら、すると良いと思います。

通常は白に薄く血管が走っている程度ですが、これが濁った色になってきたり、血管が太くなっているのは良くありません。

余りにも気になる場合は、病院の受診をお勧めします。

 

他にもチェックするポイントはあるのですが、今回はこれくらいで。

 

東洋医学で観察するポイントは、治療を行うと改善できる可能性がある部分でもあります。

当院でも顔に特化した美容鍼のメニューをはじめ、通常の治療でもお顔の血色が改善したり、疲労の軽減なども行っておりますので、気になる方はご相談ください。