千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

東洋医学を学びながら

こんにちは、渡辺です。

 

毎日少しずつではありますが、東洋医学(漢方や鍼灸)の古い本を読んで勉強していると思うことがあります。

 

テレビもパソコンもない時代から、才能ある人間が膨大な時間をかけてこれらの本を書き、治療をし続けて、それでもなお研究され尽くしていない。

もちろん、現代でもネットで引けば何万本の東洋医学に関連した論文や報告が出てきますし、毎年多くの研究が発表され、新たなことが発見証明され続けています。

 

色々な切り口があると思いますが、東洋医学の一つの目標としていかに健康に天寿を全うするかを確かめることにあると思います。

 

実際に、本の内容はどういった症状をどう治すかを中心に書かれていることが殆どで、理論もありますが、実践的な内容も数多く書かれています。

 

それだけ、人に起こる症状は千差万別で、健康を維持するにも簡単ではないことが窺えます。

 

我々の体は、ある程度のトラブルには自然に対応できるだけの機能が備わっています。

 

しかし、それだけに任せているだけでは上手くいかないことも多数あります。

 

今は、手軽に薬局やコンビニで薬が手に入りますし、ネットで調べれば大抵のことは教えてくれます。

 

そう思うと、あえて古い古典を読むのもどうかと思った時期もありましたが、現代医学でも治せない症状もまだたくさんあります。

こういった古典の勉強で、そういった症状に対する治療の一助になればと思います。