鏡でできる健康管理<望診>
こんにちは、渡辺です。
本日は、我々鍼灸師が患者さんの体調変化をチェックするのに使っているテクニック「望診」について、簡単に説明させていただきたいと思います。
「望診(ぼうしん)」は、見て健康状態を判断する技です。
昔は、今の様に優れた医療機器もなく、衛生環境も整ってはいませんでした。
そんな中、観察することで健康状態を確認できることは非常に有用な手段であり、2000年以上前から研究されてきた、歴史の長い技術です。
「望診」は、名前を変えて西洋医学や占術、心理学など他の分野でも似たようなことが行われています。
「人相占い」や「読心術」とか言うと、俗っぽいですが、心の状態や体の状態が顔や皮膚、髪、爪などの外から観察できる部分に現れるのは皆さんもいくつか思い当たることがあるのではないでしょうか?
東洋医学では、この観察して健康状態を判断する技術を「望診」として、体系化しています。
ここまでだらだら説明してきましたが、見て健康状態がわかる方法と思っていただければ大丈夫です。
そんなわけで、東洋医学がよくわからなくても簡単に出来る「望診」を少しだけ紹介します。
まずは、顔を見て欲しいのですが、健康な人間は「艶」があります。
うすらと湿って濡れたようなツヤツヤ感があれば、健康と言えます。
髪や爪、唇などもこの状態が良く、反対に艶が無くくすんでくると、健康のバランスが崩れている状態です。
自分でやる望診のポイントは年齢や生活環境、個人差があるので必ず過去の自分と比較することです。
我々が鍼灸治療を行うときも、一応の基準は持ってやっていますが、患者さん個人の状態を重視します。
一回目より二回目、二回目より三回目に来院されるときにより良い状態にすることを目標に日々治療を行っています。
皆さんも鏡を見て、自分の状態をチェックしてみてはいかがでしょうか?