千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

サードプレイスとしての鍼灸治療

家庭

 

職場

 

普通に仕事をしている人であれば、基本的にはこの二つの場所を中心にして生活が回っているとおもいます。

 

しかし、家庭にも職場にも居たくない時が人間にはあるますよね。

 

仲間とお酒を飲んだ入り、最近だとSNSで自分の趣味や興味のあることでコミュニティーを作ったりと新しい居場所を作って、上手くストレスをコントロールしているひともいます。

そう言った場所をサードプレイス(第三の居場所)と言うそうで、日本でも有名なスターバックスコーヒーのコンセプトも、サードプレイスを作る事なんだそうです。

 

サードプレイスは、本来のいるべき場所ではなく、一時的な避難所として考えることもできると思います。

現代人はどこでもスマホや携帯を持っているため、一人の時間を作りにくく、いつでもどこでも電話が鳴れば対応しなければいけない。

瞑想やストレスコントロールの本でも、一人でじっくり考える時間は重要とされています。

 

鍼灸もサードプレイスになりえるのではないでしょうかね。

 

痛みやしびれ、耳鳴りなど症状が明確で、苦痛を取り除くことを目的として、鍼灸外来に通院しているばかりかと考えられていますが、当院の鍼灸外来では、自律神経の調整や体質改善として、継続的に受けている患者さんも複数います。

このような患者さんにとって、鍼灸治療を受けることはサードプレイス、つまり職場や家庭の人間関係のしがらみを一回忘れて、心の整理を行う場所としても効果を発揮できるのではないかと最近思っています。

 

もちろん、症状の緩和、治療が主軸ではありますが、一度気持ちをリセットをする場としても鍼灸治療を受けられてはいかがでしょうか。