千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

冬のイライラにほうれん草

ほうれん草って、冬の野菜なんですね。

一年中スーパーで見るものなので、あまり意識していませんでした。

f:id:akira0704:20190110102021j:plainほうれん草は、鉄分、カロチン、カリウム、食物繊維、ナイアシン等が豊富に含まれており、野菜ジュースなどにもよく利用されています。

 

薬膳的には、気を下ろす作用があり、冬の野菜なので、冬場のイライラにはほうれん草が良いと思います(どこでも売ってる野菜ですし)

 

一方で、気を付けなければいけないこともあります。

ほうれん草は、イライラを抑える働き(=頭を冷やす)がある「涼」の作用を持つ食べ物なので、大量に食べると体を冷やします。

冷え性の方や、体が弱っている人はおひたしなどの冷たい状態で食べるのを避け、ゆでたり、炒めたりしたものを熱いうちに食べましょう。

反対に、冬でも顔が赤い人には、一品追加でほうれん草を足すと、温性の食べ物が多い冬の食事で、熱が上がりすぎるのを抑えましょう。

 

また、根の赤い部分にしかない栄養素もあるようなので、細かく刻んでみそ汁に入れたりして、捨てないようにした方がお得です。

 

ほうれん草にはシュウ酸が含まれていますので、結石がある人はしっかり加熱して食べるようにしましょう。栄養素を考えた場合は、さっと湯がいて、炒めてしまうのが良いと思います。