千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

甘くておいしい蜜柑の話

こたつに蜜柑

 

鏡餅に蜜柑

 

まさしく冬を代表するフルーツ蜜柑

 

今日はそんな蜜柑に関する、お話を少し

(蜜柑をかじりながら読んでいただけると、より良いかもしれません)

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前にも、みかんの皮が実は漢方の一つだと言う記事が上がっていたと思います。

 

中国の薬膳では、みかんの果肉は元より、種も、筋も、皮も全て薬効があるものとして使います。

もちろん無理して食べる必要はありませんが、せっかくの蜜柑を何倍も有効活用出来たらいいですよね

 

一般的に、みかんの果肉(食べる部分)の作用は甘酸・温

 

皮は鹹(しおからい)・温

 

といった、薬膳的には微妙な違いがあります

 

注目すべきは、体を温める作用があると言う事

 

この寒い時期にはぴったりの果物という訳ですね!

 

 

果肉にはビタミンCも豊富に含まれていますので、美容にも最適ですが、食べ過ぎると痰が生成されやすく、糖分も多いので1,2個にとどめておくと良いと思います。

 

筋や袋の部分を残す方もいると思いますが、こちらも気の巡りを浴したり、毛細血管に作用する物質が含まれているので、嫌でなければ一緒に食べた方がよいです。

東洋医学的にも、一物全体食(なるべく丸ごと食べる)の精神に従っています)

 

そして、皮なのですが、皮には殺虫剤などが添加されていることもあるので、無理して食べたりお茶にして飲んだりする必要はありません

 

何日か陰干しして、入浴剤にしましょう。

体を温め、良い分な水分を出すと言われております。

 

香りだけでも、アロマテラピーとして楽しんでいただいても良いと思います。

アロマテラピーでは、オレンジの精油はリラックス作用があるとされています。

 

ただし、人によっては入浴剤として使うと皮膚がピリピリする人もいるようなので、使ってみて違和感がある場合は、中止してください。

 

 

注意:漢方薬である陳皮(みかんの皮を乾燥させたもの)は適切な処理と品種が決まっていますので、ただ乾燥させたみかんの皮とは違います。