千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

【日晡所】←なんて読みますか?

 こんにちは、渡辺です。

 

 最近クイズが流行っているようで、もしかしたら東洋医学クイズなるものも今後は出題されるかもしれません。

 東洋医学は良く言えば歴史があり、悪く言えば様々な用語が乱雑に存在しています。

 

 中には現代ではほとんど使わない用語もありますが、古い文献を調べるときには各所で出てきて、読み手を混乱させます。

 もちろん、書いた当時の人間には当たり前の事なので(たぶん?)注釈なんて載っている訳もありません。

 なので、辞書とにらめっこが必要になるのですが、読み方がわからないとそれもままならないので、、、

 

 とまぁ、色々とぐだぐだ書きましたが、折角調べたのに私だけの知識で留めているのは勿体ないと思いまして、難読の用語を見つけましたら、公開していこうと思います。

 

 本日は「日晡所」です。

 

 読みは「にっぽしょ」です。

 日晡で「じつほ」と読む場合もあるみたいですが、東洋医学の文献で出てきた場合は「にっぽ」です。

 

 意味は、日暮れです。

 特に「日晡所」というと、午後4時(16時)頃を言います。

 

 以下マニア向け

 晡は「申(さる)」という意味を持ち、昔は十二支で時刻を表現していました。

 申の時刻は、16時の事なので、日晡はおおよそ夕方、日暮れの事を言い、特に「所」を付けて、その時刻のど真ん中、つまりは16時を示しました。

 

 因みに日昳(にってつ)は、日が傾く頃を示すそうです。(辞書で調べているのですが、日晡の近くにたまたま書いてあって知りました)

 昳は未(ひつじ)を現すようで、上記と同様未の刻は14時になります(正午から少し日が傾いた時刻ですね)。

 

 漢字は難しいですね。

 本日は、「日晡所(にっぽしょ)」でした