千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

お部屋の環境にこだわってみよう

こんにちは、渡辺です。

 

ある調査によると、日本人の90%は一日の90%を室内で生活しているそうです(室内は、オフィスや学校、車や電車内など壁で周囲を囲まれた空間を言います)

 

だから、もっと外に出よう!

とも思うのですが、今日はそっちの話ではありません。

睡眠時間や、食事、仕事、学校などライフスタイルを考えると、狩りとか農業が仕事の人でもないと中々外で生活するのは難しい上、今は真夏!

あまり外で頑張りすぎると熱中症で体を壊します。

暑いときは、適度に涼しい室内で過ごしていいんですよ。

 

という訳で、暑い夏な今だからこそ、エアコンを使いますね?

(避暑地にいて、窓全開でも快適な人たちは、、、うらやま……いえいえ、そんな人たちでも参考になる話をします)

 

今の建築物は、外の空気が入りにくいような構造をしています。

おかげで、エアコンや暖房で、外とは違った快適な室内環境を作ることができるのですが、その一方で、室内の空気は外に出にくいとも言えます。

 

そのため、部屋の中は昔以上に空気が汚染されやすいと言うことです。

 

煙草の受動喫煙は有名ですが、なにも人体に害があるのは煙草だけではありません。

 

シックハウス症候群って聞いたことありませんか?

多くの人はなんてことないちょっとした化学物質が、特定の人に対して働いて、体調不良になってしまう病気の総称です。

多く見積もると、日本人の5人に1人は何らかのシックハウス症候群の影響を受けているそうです(定義がちゃんと決まってないので、もっと少ないという意見もあります)

 

家の中では、カビや、細菌、化学物質などたくさんの体に影響を与えるものが渦巻いています。

全て外に出すことは非常に難しいですが、こまめに掃除したり、涼しい時間帯に換気をしたり、芳香剤や洗剤など室内に置く化学物質が含まれる製品を選んで買ったりすることで被害を減らす事が可能です。

 

特に、小さい子供になる程、体重当たりの呼吸量が多く、体に様々な物質を取り込みやすくなります。

大人に比べ体調変化がしやすいので、調子が悪そうであれば室内環境のせいかもしれません。

 

空気は目に見えないものなので、中々気にすることは難しいと思いますが、たまには考えても良いかもしれません。

室内環境が原因の場合はいくら薬や鍼灸をやっても、根本的には改善できません。

 

暑くて外に出たくないこんな季節なので、室内の環境を見直すのには良い時期かもしれませんね!