千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

「アレ」を改めて確認することで、どれだけ体に水が貯まってるかわかるかもしれない話

こんにちは

渡辺です。

 

今回は、「便」についてお話します。

食事中の方は、食べ終えてから読まれることをお勧めします。

 

 

 

 

自分の「便」をちゃんと観察している人は少ないと思います。

せいぜい、便秘か下痢か位じゃないでしょうか?

大人になったら余程親しいか、家族でも話すのはちょっと勇気がいります。

聞いてて気持ちが良いものではないですからね。

 

ただ、東洋医学的には「便」は非常に大切な健康バロメーターです。

毎日細やかに観察しろとは言いませんが、もう少し気にしても良いかもしれません。

 

汚いもののイメージが強いですが、便はあなたの体の中から出たものです。

食べたものや、体内で作られたもののなれのはて、腸内の菌など様々なものが含まれており、便が不安定な場合は、体に何らかの不調がある可能性があります。

 

色々と見方はあるのですが、今回は今の季節に合わせて、むくみの状態をチェックするポイントをお伝えします。

 

体がむくんでる状態は、東洋医学だと「水滞(すいたい)」と考えます。

「水滞」は読んで字のごとく、水が滞ってる状態です。

 

本来水は体を適度に潤し、不要な分は汗やおしっこで外に排泄され、必要なら喉が渇いて水分を取りたくなるように体が上手く調整してくれます。

しかし、自律神経が乱れたり、冷えたり、ストレスがかかったりなど様々な要因で、この水のバランスが崩れ、特定の場所に水が溜まったようになるのが、水滞です。

足にたまると、皆さんの良く知る「足のむくみ」になります。

 

体に水滞が出来ると、水のバランスが崩れ、便にも変化が出ます。

 

最悪の場合は下痢ですが、大抵の人は、軟便や便器に便がこびりつく、大量の紙でおしりをふく必要があるような、べとっとした便になりやすいです。

 

この、べたついた便が暫く続くようだと、体の水分バランスが崩れている可能性があります。

自覚できるむくみが無くても、便に変化があった場合は、運動したり、マッサージしたり、水を一回で大量に飲まず、こまめに取るようにしましょう。

極端に水を飲む量を減らすと、便秘になったりもするので、のどが渇けば口は湿らす程度には水を飲み、出来れば運動しましょう。

 

毎日、すっきり、綺麗な形の排便が出来るように、体を整えましょう。

腸内細菌なども注目され、便の状態は腸の状態を現す鏡でもあるので、たまには自分の「便」をチェックして、健康具合を調べてみるのも良いかもしれません。