千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

陰陽バランス

鍼灸治療を受ける中でよく耳にするかと思う「陰陽バランス」という言葉。

今日もファミール産院たてやまの鍼灸外来で私は恐らく10回くらいは、語ったのではでしょうか?

 

わたしたちが健康な状態を保つ上で、陰陽バランスは非常に大切な要素となります。

 

わたしたちは陰陽の平衡によって人体の生理活動が維持されているのです。

生理活動とは、例えばですが、睡眠、お通じ、消化管の状態などなど・・・

 

口内炎が出来る方は消化管の熱、特に胃熱が高いと考えます。熱が高いはずなのに、足はギンギンに冷えています。

 

胃はみずみずしい水湿状態を好み、乾燥を嫌う特性があります。

加工食品や辛い物、刺激物などを摂取すると胃に熱が発生します。

すると胃は熱を追いやります。

熱はもともと昇る性質がありますから、それが口腔内へと昇り、口内炎という形となって現れます。そして体内の熱が上部に取られてしまうため、足へ巡る熱がたりず、足は冷えてしまう・・・こうやって陰陽バランスは崩れたりもします。

 

また人は自然界の一部であり、人体の陰陽は気候変化の影響を受け常に変化しています。今の季節でいうと、自然界の陰がとても強いです。

自然界の陰が強まれば人の陰も助長され、その反面で陽が弱まります。

なので陽を補う為、温かい食べ物や飲食物を自然と好みます。

体内の陰陽は常に自然界に相応し、バランスが崩れないよう、私たちは無意識の中で均衡をとっているのです。

しかしそのバランスが崩れると、病気になったり、不調を訴えるのです。

鍼灸治療は、人体のバランスが崩れないよう陰陽の調整をおこないます。

常に変化する自然の流れにいつでも適応できるよう、「継続治療」も是非おすすめです☆彡

ファミール産院たてやま鍼灸外来 担当鍼灸師飯髙貴子 毎週火曜日 

 

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