最近お腹の調子が…。
ちょっと、よくない
鍼灸師 芳賀です。
皆様。こんばんは。
こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。
身体が冷えただけかな?と思って温めても
気を抜くと調子がイマイチになるのと
下痢気味だという方が
最近私の周りや患者さんからも
よく聞くので
下痢に関して東洋医学的に
色々と調べてみました。
下痢は「泄瀉」ともいい、
泥状の便、または水っぽい便で
排便のときにしぶり腹を伴わないものを指しています。
東洋医学では下痢は7つのタイプにわけて
考えるようです。
治療方法や養生がタイプにより変わります。
⭐️湿熱タイプ⭐️の特徴
急にもよおす水っぽい便
黄色く粘り気がある便
お腹がキュルキュルなる
腹痛を伴う
肛門が熱く感じる
悪寒発熱を伴う
口が乾くがあまり水気をとらない
胸やお腹が苦しい
尿が濃く出にくい
体内に熱を持ったある余分な水分(湿邪)が原因で
この熱を持った余分な水分が胃腸を悪くし、飲食物を消化・吸収・排泄を上手くできなくなったため起こり
便の色は黄色のようで、肛門に灼熱感を感じ、排便後もすっきりしないのが特徴で
甘いものや脂っこいものの食べ過ぎや飲酒で悪化するとの事。
⭐️寒湿タイプ⭐️の特徴
水っぽい便、もしくは不消化便で臭くない
腹痛があり温めたり手で抑えたりすると和らぐ
お腹が張っている
あまり食欲がない
全身が重だるい
悪寒発熱を伴う
尿の色が薄い
体内に冷えのある余分な水分が原因とみられ
この冷えを持った余分な水分が胃腸を悪くし、機能低下したためにおこり
特徴はお腹がキュルキュルなり、水っぽい下痢ですが、悪臭はありません。
腹痛もありますが、温めると楽になります。
生食はカラダを冷やし余分な水分を溜めると考えて、控えた方が良いとみます。
ゆっくりお風呂に入るなどカラダを温めることが合うようです。
⭐️食積タイプの⭐️特徴
腹痛があり便が出ると痛みが減り、
しばらくするとまた腹痛…を繰り返す
粘り気のある便、もしくは水っぽい便
悪臭がある
胸やお腹が張ってつかえる
ゲップが腐臭
口の中がすっぱい
お腹がいっぱいで食欲がない
脂っこいもの・生もの・冷えたものなどを食べすぎ
消化機能が弱ることにより発生
排便後に痛みは軽くなるものの、しばらくすると繰り返します。
便の匂いが卵が腐ったような匂いだと
こちらのタイプです。
食べ過ぎ・飲み過ぎが直接の原因となりますので、思い当たる場合は食事を控え
さらに元々の胃腸が弱いことも大きく影響するため
よく噛んで食べる、寝る3時間前には食事を終えるようにするなど
胃腸に負担をかけないように心がけると良いそうで
なお、東洋医学では、手足をよく使うことによって胃腸が強くなると言われますので
手足をよく使ってみてください。
⭐️肝脾不和タイプ⭐️の特徴
お腹の上の方に軽く張った痛みがある
不消化で食物の混じった水っぽい便
排便後腹部の痛みは減らない、
または余計に痛くなる
精神的な刺激や緊張によって誘発される
両脇~脇腹のあたりに張った感じや痛みがある
痛む場所が動く
食欲がない
口の中がすっぱい
ゲップがでる
おならが出る
イライラや、怒り、緊張が胃腸の機能を低下させるためにおこる下痢との事、
お腹がキュルキュルして、水っぽい便が出て
その後もお腹のキュルキュルは収まらず、脇腹の痛みも伴うようです。
イライラする事を出来るだけ避けて
カラダをよく動かし、スッキリ発散させる事が有効なタイプです。
⭐️熱結傍流タイプ⭐️の特徴
黄色または青色の水っぽい便
おへその周りが痛む
お腹を押すと痛む場所がある、または塊がある
お腹の上の方が張る
食欲がない
尿が少なく濃い
便秘して、その後悪臭の水っぽい便がでるのが特徴で、
胃腸に熱を持つことで発症する下痢
原因は2つあり、どちらも感染症によるものだそうです。
腸にある熱を排出することで楽になります。
下痢止めなどで止めると、かえって症状が悪化する場合があります。
⭐️脾虚タイプ⭐️の特徴
ゆるい便~水っぽい便
生もの、冷たいもの、脂っこいもの消化しにくいものを食べるとひどくなる
ひどい時には未消化の食べ物や鳩の糞状の便がでる
お腹に鈍痛がある
温めたりおさえると痛みが軽減
食欲がない
消化器系が弱いために起こる下痢で、
水っぽい便や、鳥の糞のような便がみられ、腹痛もありますが、お腹を温めると軽減するのが特徴。
生モノや冷たいものなど、胃腸に負担になるものは避け、
ゆっくり噛んで食べる。
よく歩くことで、胃腸を強くします。
⭐️腎虚タイプ⭐️の特徴
早朝におへその周りが痛みお腹がキュルキュルなり水っぽい便が出る
未消化の食べ物が混ざる
排便後に痛みが減る
腰腹部が冷える
手足が冷える
尿の量が多く薄い
夜間多尿
過労や睡眠不足が悪化の要因です。
このタイプの特徴は早朝の腹痛と下痢や、
腰や膝がだるく無力、また夜間に尿の回数が多くても、こちらのタイプです。
よく寝て、カラダをよく動かして、カラダの中から温めることが大切で
根菜・粘るもの・黒いものをよく食べると良いそうです。
私は、今回は、どのタイプなのでしょう。
コロナ禍で、肝脾不和でもありそうですし
食滞タイプでもありそうですし
冷えも関係してそうです…。
単純に一つのタイプだけとも言えない気がします
今回の分類はあくまでも
基本的に基礎疾患が明らかである、慢性の腹痛と下痢を対象にしていて
急性の腹痛と下痢は、感染症や急性腹症である場合もあり
自己診断はおすすめ出来ませんし
何か当てはまるような時は
是非、当 鍼灸外来にご相談下さいませ。
タイプを導き出し
タイプにあった、鍼灸をしていきます。
鍼灸適応ではない場合。
発熱を伴う場合は、必ず病院を受診して下さい。
参考文献:中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 下巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.
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