千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

ストレスは早めに手放そう!

こんにちは木嶋です。

今日はストレスのお話

 


厚生労働省によると

ストレスは「外部から刺激を受けた時に生じる体の内部に生じる反応」とあります。

 


ストレスを起こす原因は人により様々で

外部環境や身体的要因、悩み不安などの心的要因、人間関係などの社会的要因など様々あります。

 


そのストレスもその方の捉え方で

度合いも異なります。

 


例えば「太ったね」「痩せたね」という言葉も、「太ったね」と言われて嬉しい人もいれば、嬉しくない人もいて、

 


「痩せたね」と言われて嬉しい人もいますし、嬉しくない人もいます。

 


何がストレスになるのかは自分にしか分かりません。

 


もちろんストレスがかかっている方がやる気が出ることもありますので

一概にストレスが悪いものだとは言えず

むしろ良いものだと考える方もいらっしゃいます。

 


本当にその方の捉え方次第です。

 


ただ感情が絡んだ心的ストレスを受け続ける事は、やはりよろしくなくて

原因不明の体の不調や、痛みを引き起こしたり

もちろん、イライラや不安などの精神状態の不安定さも起きてきます。

 


例えば

体のどこかをぶつけて痛い時は

その時だけの痛さですね。

 


それは一回だけなのでその時だけで怪我が治れば忘れてしまいます。

しかし、それが何回も続くと

「体を何かにぶつけると痛い」と脳が記憶し、予想するようになります。

 

そのうちにあるきっかけで自動的にストレスを感じる様になるかもしれません。

 


精神的にも

「仕事のプレッシャー」や「こうなったらどうしよう」など

強い不安や恐怖、

緊張状態が長い間続くと脳の感情や記憶を司る部分が過活動となり

ドーパミンやセロトニンといった

神経伝達物質が減ってしまって

正常な思考回路、脳の働きが難しくなり

ネガティブな思考回路が強くなってきます。

 


するとちょっとした痛みや刺激に敏感に反応するようになってきます。

 


それが病名の付かない、原因不明の痛みや

慢性的な症状へと繋がります。

 


病は急性症状が重なって

慢性化するわけですから

慢性症状の方が治るのに時間がかかります。

 


慢性的な痛みなどは

そんなに強いものでない事が多いですが

急な激痛よりも

実は重いということもあります。

 

 

 

自律神経も様々なストレスに影響されます

 


例えば

交感神経が活性化されてアドレナリンなどが多くでていると常に緊張状態で血管は収縮し血圧も血糖値も上がります。

 


交感神経と副交感神経は常に無意識にバランスをとっていますが

どちらかに傾き過ぎるとバランスを失い

体内の調節がうまくできなくなり

いわゆる「自律神経失調症」で様々な症状が出るようになるかもしれません。

 

また、ストレスから大きな病気を引き起こす事もあります。

 

 


ですので

・なにかストレスがかかっている

・不安がある

・緊張状態が続いている

など

 


精神的なストレスがかかったら

「このくらい大丈夫」と溜めないで

許容量を超える前に

早めに

手放せる方法を取っていきましょう。

 


日本人は我慢強い頑張り屋さんが多いので

無意識のうちにストレスを溜めがちです。

 


自分の特別なストレス解消法を見つけたり

セルフケアを大切に。

 

 

 

どんな不調も小さな症状のうちにケアして

日々を健やかに過ごせますように。

 

 

 

もちろん「なのはなクリニック」の鍼灸外来で日々、

自律神経のバランスを整えていくのはお勧めですよ。

 

 

 

f:id:akira0704:20201109010743j:image