酒が百薬の長なら、風は百病の始まり~つまりは、腹出して寝ると風邪をひくという自然の摂理なお話~
<超訳>黄帝内経(生気通天論篇第三 その4)
こんにちは、渡辺です。
お久しぶりです。
ほんとに、ずいぶんと更新に穴が開いてしまいまして、もうしわけないしだいですよ。
ついこの間まで「あっついなー」と言っていたのが嘘のように冷え込んできましたね。
お昼は晴れてるとまだまだ気持ちがいい感じですが、朝夜は寒い!
長袖なり、掛布団なり、湯たんぽなりが我が家でも登場しております。
そんな季節にちょうどっぴったりな部分を本日は、超ざっくり訳していきたいと思います!
<超訳>
陽気は心や体にエネルギーを送って、養ってくれています。
しかし、体の表面の抵抗力が弱り、寒邪(冷え)が体に侵入すると、この陽気が侵食されて、体にエネルギーが送られなくなります。
そうすると、筋肉はのびのび動かすことができなくなり、病気の直りが悪くなります。
また、寒邪が経絡に入ると、流れが乱され腫物ができたり、臓腑に悪さをします。
疲れているときには、更にひどい風邪のような症状が出ます。
風邪(風に乗ってやってくる邪気)は、多くの病気の始まりである。
心が穏やかで、陽気がしっかりしていれば、体の表面はしっかりと守られ、外からくる悪いものに負けない抵抗力が手に入ります。
だから、季節に合わせた養生は、超重要です。
<解説と言う名の感想>
本日は「陽気」の役割と、「風」と「寒」の邪による病気の紹介です。
病気の内容は、解釈が難しいのでかなりざっくり記載してあります。
(書いてる私もよくわかってない部分もありますし・・・)
今回一番読んでもらいたいのは、後半の「故風者、百病之始也。
(風って言うのは、いろんな病気の原因でっせ)」の部分です。
今の日本だと「風邪」は「かぜ」と呼びますが、東洋医学だと「ふうじゃ」と言って、風によって悪いものが運ばれてくると考えているわけです。
なので、寒くなってくるとマフラーや靴下など、体に冷たい風が当たらないようにアドバイスする事が増えてくるわけです。(東洋医学に限らず、体を冷やすのが良くないことは、なんとなく皆さん体得してるとは思いますが)
また、鍼灸だと首の後ろが風邪(ふうじゃ)の入り込むポイントとして、特段気を付けてほしいポイントとしてアドバイスします。
そして、さらっと書いてあって見落としがちですが、風邪(ふうじゃ)が体に入らないように気を付けるのに加えて、「疲れ」や「心が穏やかでない」状態も、体が抵抗力を失い、病気になりやすいと読めるところです。
これからさらに寒くなって、冷たい風にびゅうびゅうとさらされているときに、ストレスを貯めていたり、疲労しているときはより気を付けないといけないってことですね。
風邪は様々な場所から入り込み、体のいたるところで悪さをします。
そうならない為にも、陽気を傷つけないように、しっかりと防寒対策をして、なるべくストレスや疲れをためる前に、ゆっくり休みましょう。
お酒を飲みすぎて、おなか出して寝たりしたらダメですからね!
(さらっとタイトル回収)
温め不足や、ストレスが貯まりすぎて辛い方は、鍼灸治療もおすすめです!
ではまた次回!
<原文>
陽気者、精則養神、柔則養筋。
開闔不得、寒氣従之、乃生大僂。
陷脉爲瘻。
留連肉腠、兪気化薄。
傳爲善畏、及爲驚駭。
栄気不従、逆於肉理、乃生癰腫。
魄汗未盡、形弱而気爍、穴兪以閉、発爲風瘧。
故風者、百病之始也。
清静則肉腠閉拒、雖有大風苛毒、弗之能害。
此因時之序也。
<おまけ>(中国語直訳)
陽の気、本質は精神を養い、腱を養う。
寒さが続くと、大男を産むことになります。
瘻孔とは瘻孔のことです。
生身のままで、肉と皮の中に留まる。
恐れられ、怯えていると言われています。
生命エネルギーが追い付かないと、肉に逆らって膿瘍や腫れを引き起こします。
汗が涸れる前に、脱力感やシンチ、ツボが閉じている、風でマラリアが発生している、などの症状があります。
ですから、風は万病の始まりです。
穏やかな時には、強風や過酷な毒素があっても、肉や皮は閉じていて、肉や皮には抵抗力があります。
これも時代の順番です。
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