千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

健康になりたければ、ベストは目指さないと言う妙案

皆さん、健康でいたいですよね。

 

ネットでも、雑誌でも健康法に関する話題は尽きません。

それだけ「健康に生きる」ことを日本人は求めているというわけです。

 

鍼灸師として仕事をしていると、人一倍この手の話題には敏感になるので、色々と情報も集めるのですが、、、

 

とても全部やるのは無理だろ

 

と常々感じています。

 

運動、食事に始まり、あれがいい、これはダメと、調べれば調べるほど何が正解かわからなくなる上、まったく逆のことが書いてあったりします。

 

例えば

 

健康のために歩こう

 

歩きすぎると体に悪い

 

とかは、典型ですが

 

ベストな歩数は何歩なの?

 

というのに、残念ながら明確な回答はありません。

 

「いやいや、8000歩とか、10000歩とか雑誌やテレビで言ってたよ」

 

とか言われそうですが、それは正しくありません。

 

こういった科学上の数字は、何百人、何千人を研究して出した「平均的な数字」でしかなく、あなたに本当に当てはまるのかは誰も答えを出せません。

 

大体多くの人に当てはまるから、たぶんあなたにも当てはまるんじゃないの?

 

程度の指摘でしかありません。

 

実際、ほとんど歩いてないのに元気な人もいますし、上記の歩数を守っても健康を損なってしまう人もいるわけです。

 

つまり、本当に「あなたにベスト」な方法は、示しようがないのです。

(なので、鍼灸治療でも毎回症状を聞いて、状態を把握して、時間をかけて個々人に合わせた治療を行っているわけです)

 

 

じゃあどうすれば良いのって話になるかと思いますが、基本は日々変えていくことです。

ベストを探すのではなく、今よりもベターな方法を取り入れていくことが重要だと考えます。

 

前述の、歩行で言うのであれば、まずは歩いてみる。

 

調子が良くて、継続できそうなら続けてみれば良いですし、合わないのであれば、トレーニングマシンを使ったり、体操や運動教室に通っても良いわけです。

 

そう言った、日々の改善があなたのライフスタイルを向上させていきます。

 

 

ベストを目指して、調べまくっても、自分に本当にあっているかはわかりません。

まずはトライしてみることが、自分の健康を作っていく近道になるかと思います。

 

 

というわけで、今後もいろいろとお役立ちしそうな情報を発信していければと思います。

 

 

かといって、何もしないでいると体は衰えていくわけで