千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

暑い夏を乗り切る体のつくり方

こんにちは、渡辺です。

 

先週から急激に気温が上がり、日差しが強い日が続いています。

コロナウイルスの感染拡大もあり、益々外出を控えた方が良い環境になってきました。

 

しかし、だからと言って、仕事や家庭の都合などで外出しないといけない人もいるわけです。

 

本日はそんな人の為に、熱中症になりにくい体のつくり方に関して、少しお話させていただければと思います。

 

当然ですが、日差しを遮る帽子や、こまめな水分とナトリウムの補給、できるだけ日差しが当たらない場所を通るなどは基本になります。

 

そういった対策に加えて、熱中症にならない体づくりを行うことで、より安全に夏を過ごしていただけるかと思います。

 

さて、ところで熱中症はどうして起こるか知っていますか?

 

簡単に説明すると、体の中心の温度が一定上になると熱中症になります。

 

中心の温度は上がりにくく、下がりにくい特徴があります。

 

そして、この中心温度を上がりにくくする方法を暑熱順化といいます。

 

簡単に言えば、体の中心温は人間が生きていくために、できるだけ一定になるように調整されています。

なので、冬でも夏でも体温は大体同じ温度になります。

 

しかし、あまりにも熱い環境や、逆に寒すぎる環境にいると体がその環境に適応できるように様々な機能が変化します。

 

例えば、夏場だと18度のエアコンは大抵の人が寒く感じますが、冬場なら18度は暑いくらいですよね。

もちろん衣服やエアコンの温度と気温は同じではありませんが、イメージはわかると思います。

 

そして、夏の暑い環境に適応できている人は、暑い環境に強くなります。

 

具体的なやり方ですが、簡単に言えば暑い中で運動することです。

 

朝方や夕方など比較的涼しい時間帯に、散歩やジョギングでよいので、外で運動しましょう。

一時間程度の運動を一週間続けると、じょじょ体が暑さに慣れていきます。

 

予防接種とやっていることは同じです。

 

暑い中出かけるのはおっくうかもしれませんが、熱中症が心配な方は試してみるのはいかがでしょうか?

 

ちなみにプロスポーツの世界だと、暑熱順化を行って体を慣らしてから練習を厳しくするチームもあります。

 

体を涼しくする機械もいろいろと売られていますが、この機会に体の機能も改善させてみてはいかがでしょうか。