千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

漢方煎じてみました【柴胡青黛湯(さいこせいたいとう)】

こんにちは、渡辺です。

 

本日の煎じ薬は、柴胡青黛湯です。

 

中身は「柴胡、青黛、香附子、川芎、橘皮、黄連、梔子、甘草」の8味です。

あまり使う機会が無いレアな生薬が、青黛(せいたい)です。

青黛は、潰瘍性大腸炎に使われたりもする、抗菌作用が注目されている生薬です。

 

ちなみに、わかりやすく言うと、藍染(あいぞめ)の藍です。(ジーパンとか、剣道着を染めてるあれですね)

 

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上の方にくっついている苔みたいのが、青黛です。

これは煮出した後ですが、水を入れた時は藍の色に染まって、薄い青色になっていました。

 

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味は、かなり苦いです。

黄連と青黛が原因ですかね、しばらく口に残る苦さでした。

少し味になじむとやや甘さが出てきます。

いつもなら、川芎のセロリっぽい感じの風味も感じるのですが、これは全く川芎の感じがわかりませんでした。