千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

漢方を煎じてみました【甘麦大棗湯】

こんにちは、渡辺です。

 

本日紹介する煎じ薬は「甘麦大棗湯」です。

構成は名前の通り「甘草・小麦・大棗」の3味から成り立っています。

ちなみに「甘麦大棗湯」は「かんばくたいそうとう」と読みます。

なので、生薬の小麦は「こむぎ」でなく「しょうばく」と読むのが正解です!

 

生薬の小麦は、一般的な生成された小麦粉ではなく、全粒の物を使います。

ちょっとした豆知識ですね。

 

古典的には、ヒステリーがあって(精神が不安定で)、よくあくびをするような人に用います。

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見えにくいですが、ざっくり分けると

赤っぽいのが大棗

紐みたいなのは小麦

黄色いコロコロが甘草です。

余り香りは強くなかったですね。

まぁ、私が漢方薬の臭いに慣れすぎているのが原因かもしれませんが、、、

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味は甘いの一言に尽きます。

一般的に市販されている漢方薬の中で飲みやすいランキングを付けたら、TOP3に入るような漢方です。

私は甘すぎると感じましたが、精神が不安定な人は甘くて暖かいこの薬はほっとするのかもしれません。