千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

夜間頻尿について

こんにちは木嶋です。

 

 

夜寝ているとき、何故かトイレに行きたくなって起きてしまう事はありませんか?

寝る前に行ったのに、、、

 

私達人間の加齢に伴うQOLの低下原因の8割は「夜間頻尿」にあるといわれています。

そこで今日は夜間頻尿について書いてみたいと思います。

 

まず「夜間頻尿」の主な原因は、、、

多尿、膀胱容量減少、睡眠障害などです。

 

それぞれを細かく見ていきましょう。。。

1. 多尿の原因
・・・多尿は糖尿病や内分泌疾患、

     高血圧、心機能の低下、腎機能障害、睡眠時無呼吸症候群など

     

     単純に水分の摂り過ぎによる多尿もあります。

 

2. 膀胱容量の減少の原因
・ ・・過活動膀胱や、感染症(膀胱炎など)、
  前立腺肥大症や、膀胱機能の低下などがあげられます。

 

3. 睡眠障害の原因
・ ・・自律神経のバランスの崩れ
  …ふとした事で夜中目が覚めてしまい、それによりトイレに行きたくなる。

 

 

 

ではどうしたらいいでしょうか?

↓↓↓

 

◆まず、基礎疾患がある場合はその病気の治療が大切◆

原因になっている疾患が寛解されていく事により夜間頻尿も改善されていきます。

 

◆ 夜寝る前に水分を摂りすぎない事◆
適量の水分補給はけしてよくないことはありません。

しかし高血圧や、動脈硬化を心配して就寝前に水分を補給することで血液がサラサラになり予防できる科学的根拠はありませんので

おやすみ前に「必要以上に摂取しているな。」と感じる場合はお飲みになる量を考えてみてください。

それだけで夜中に起きなくて済むようになるかもしれません。

(もちろん喉が乾くようでしたら飲みましょう)

 

 

◆ 塩分摂取をひかえめにする◆
塩分摂取量が多いと体内の塩分濃度が上がって体内の自己調節機能が働き水分量を多くして濃度を調節しようとします。

私達は「喉が渇いた」と感じて水分を補給しようとします。

すると血液量が増えますが、加齢ともに日中に尿産生を抑制するホルモンの働きが活発になり、それが弱くなる夜間にたくさんの尿が作られるようになり夜間頻尿になるからです。

 

また、塩分摂取が多いと高血圧にもつながり多尿に繋がります。

 

◆ ストレスをためない、発散する◆
ストレスによる体への影響はたくさんあることは現代社会に生きる私達現代人は誰もが知っていることだと思います。

口が酸っぱくなるほど言われていることでしょう。

必要以上のストレスを手放すことが私達人間に一番大切なことかもしれませんね。

↓からの。。

◆ 自律神経を整える◆
排尿を命令しているのは副交感神経です。睡眠時は副交感神経優位な時ですので、日中よりも尿意は高まります。

 

しかも、日中は交感神経優位なので尿の生産も抑制されがちです。(←私達の身体は原始時代から日中は戦いの時としてそうなるように出来ています。狩りの途中でトイレに行きたくなってはマンモスにやられてしまいますから! )

 

それに、交感神経優位で日中にあまりトイレに行かないとその分夜間に作られ、

又、夜就寝時に神経が興奮したまま眠りにつけなかったりすると朝方にたくさん尿が作られ早朝トイレに行きたくなって目が覚めてしまうかもしれません。

 

 

*具体的に自律神経を整えるために(*´ω`*)…

・ 疲れたら休む・・・  脳と体を休めたいので

スマホは閉じて少し目をつぶってうたた寝、

横になってリラックスするなど、

ご自身のやり方でよいですので休息を取りましょう。

私のおすすめはヨガのシャヴァアーサナ(しかばねのポーズ)です。

仰向けに横になり、体から腕と足を少し離して全身力を抜いてしばし目を瞑る。または好きな体勢でもかまいませんとにかく目を瞑って休みましょう。

・ 好きな音楽を聴く
・ 散歩でリフレッシュ
・ ホッと出来る飲み物を飲む
・ 好きなものを食べる
・ 日中あまり動いていなければストレスや軽い運動
・ 日中に寝すぎない
・ 深呼吸
・ 体を温める
・ 自分を責めない、ほめてあげる、労ってあげる
 

  などなど… 

方法はたくさんあります。

時間はかかるかもしれませんが

自分の好きなこと、やりたい事をやってあげてください。

 

 

☆忙しい毎日の中ですがご自身のために自分の時間を使ってあげることはとても大切です。

 

 

 

◆ トイレに行きたくなるのを少しずつガマンしてみる◆


私たちは加齢とともに脳から出る排尿を抑制するホルモンが減っていきあまり尿が溜まっていなくてもトイレにいきたくなります。

 

そのまま、あまり尿が溜まっていないのに用心してすぐトイレに行く習慣ができてくると、膀胱は尿を溜めなくていいものだと思い

蓄尿する機能が弱まってしまいます。

また尿道を締めている骨盤底筋が弱まってくる事で尿意をガマンすることが難しくなります。

 

ですので無理のないように、少しずつ

10分、15分とトイレに行く時間を延ばしていくことで

膀胱や骨盤底筋を再教育していきましょう。

もちろん無理なガマンは膀胱炎などを引き起こすこともあるかもしれませんので、やり過ぎは注意してくださいね。

何事も程よい程度が大切です♡

 

自律神経を整えるには鍼灸もおすすめですよ!

 

 

なのはなクリニック

ファミール産院きみつ

ファミール産院たてやま

 

鍼灸外来では

自律神経の調整も行っておりますので

お気軽にお越しくださいね。

 

 

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございます!

 

 

 

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素敵な散歩道を発見しました♡

 

 

 

みなさま健やかな1日を過ごしください。

 

 

 

木嶋