秋は寒さに慣れる季節なので、早起きしましょう(コケコッコー)
<超訳>黄帝内経(四気調大論第二 その3)
こんにちは、渡辺です。
という訳で、今回は秋の養生ですね。
この文を書いているのは5月ですが、春と夏の養生を読んでもらって分かると思いますが、基本的にその季節の養生だけを守れば良いという訳ではなく、その前後の季節の養生も考慮する必要があります。
そして、養生をしっかり行っていないと次の季節に影響するわけです。
つまり、いつであっても四季の養生を理解して生活することは、今の生活の指針となり、先の季節の予防につながる訳ですね。
<超訳>
秋の三カ月は「容平」と言います。
風は涼しくなり、植物は花が枯れ実をつけたり、葉の色が変わります。
人は、朝鶏が鳴く時間には起きて、夜は早めに寝ます。
秋は何でもかんでもやろうとはせず、落ち着いて物事に取り組む必要があります。
涼しくなってくるので、むやみやたらに活動的にはならず、体は冷やしすぎないようにする。
秋の養生は、春夏と盛んに成長し大輪の花をつけた植物が、その身を果実や種へと姿を変えていく様に、だんだんと冬に備えてまとまり、エネルギーを内側へと蓄えていくように生活することです。
秋の養生に逆らうと、冬になって食べ物を上手く消化できず下痢になります。
冬は体にエネルギーを蓄えて、外の寒さに耐える時期なのに、下痢で対抗力を失うことになります。
<解説と言う名の感想>
秋と言うと「食欲の秋!」と、まず思う訳ですが、養生は少し異なります。
確かに、様々な食べ物が収穫できる時期ですが、それは冬に対する備えでもあります。
とは言え、現代では冬でもスーパーやコンビニに行けばいくらでも食べ物は手に入ります。究極南半球に行けば、春か夏なので蓄えなくとも生きてはゆけますが、、、さすがに、古代人にそんな感覚はありません。
ちょっとネガティブな事を言いましたが、秋の養生は現代でもしっかりと役立ちます。
例えば、冬に向けた衣替えです。
特に季節の移り目での衣替えは非常に重要になります。
最近はヒートテックの様に薄手でかなり温かい服が安価に手に入りますが、ここで安易に厚着を始めてしまうと、体は冬の寒さに対抗できません。
秋の養生のポイントの一つは涼しく感じる状態の維持です。
早めに温かい服に変えてしまうと体は寒さに対する適応性を失います。
もちろん、超訳や原文にもありますが、エネルギーを発散しすぎて体が冷えても、下痢になって体力を失って、冬に体調を崩すので、その調節は難しい問題でもあります。
少し話は変わりますが、原文内に春夏と同じように、またもや睡眠に関して説明が出てきます。
ここで書かれている早寝早起き(早臥早起)は寒さへの対策方法の事を言っているのではないかと私は考えています。
朝は、しっかり寝ているのでエネルギーが蓄えられている状態です。
その為、寒くなってきてもしっかり早起きします(服は気候に合わせて揃えましょう)
ここで、寒いからと言っていつまでも布団で温まっていると、冬に対する適応力を失います。冬はもっと寒いので、秋の内は寒くても外に出て、体を慣らすべきです。
反対に、夜はエネルギーが日中の活動で失われているので、体が冷えないように早く寝る(いつまでも外におらず、温かい状態を作る)事が大切だと私は解釈しています。
なので、秋は夜の時間が長くなってくるので、夜は暗くなったら家で(快適な環境で)おとなしくして、朝は少しくらい暗くとも、早めに起きると言うことです。(流石に朝4時起きとしても、夕方の6時や7時に寝るのは現実的ではないと思います)
後半の、体が冷えると下痢になるのは分かりやすいですね。
そうならない為にも、秋の期間に冬への対策が重要と言うのは非常に理解しやすいのではないでしょうか?
冬に節制できるのであれば、太っても良いのですよ。
<原文>
秋三月、此謂容平。
天気以急、地気以明。
早臥早起、与雞倶興。
使志安寧、以緩秋刑。
收斂神気、使秋気平、無外其志、使肺気清。
此秋気之応、養收之道也。
逆之則傷肺、冬爲飧泄、奉藏者少。
<おまけ>(中国語直訳)
秋から3月にかけては「ユンピン」と呼ばれています。
天気は早く、地球は晴れています。
横になるには早く、起きるには早く、鶏と一緒に喜ぶには早く。
秋の刑が執行猶予されるように、安心感を与えるために。
渋みがあり、秋の空気を落ち着かせ、肺を澄ませます。
秋晴れの対応と収穫の応援の仕方です。
逆は肺を痛め、夕食と排水のための冬、隠れているのは少ないでしょう。
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