読書の時間
こんにちは、鍼灸師の川見です。
緊急事態宣言が延長されることになりましたので鍼灸師の川見は引き続きお休みをさせていただきます。
予約をしてくださっていた方々には鍼灸施術をさせていただくことが出来ず残念です。
申し訳ありません。
家にほとんどいることもあり、普段よりも本を読んでいる今日この頃。
昨日読み終わったのが川口有美子さんの「逝かない身体」です。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)という難病のお母さんの介護の経験を本にまとめたノンフィクションです。
高齢の義両親と同居しているとはいえ、元気にしてくれているので今のところは介護を経験したことがなく、介護に対してあまり現実味がないのですが、著者の介護経験は介護未経験者に他人ごとではなく自分事のように感じさせてくれる貴重な経験や考え方、感じ方を提供してくれます。
例えば、「尊厳死」という考え方が浸透してきている現代において、呼吸器を付けて寝たきりの状態の患者に対する偏見や異論も増えてきている中で、実際の介護経験者である著者が、考え、感じた寝たきりの家族への思いに触れると、偏見や思い込みが多々あることに気づかせてくれます。
この本を読んで、経験していないことを想像だけで判断してしまうことの世界観の狭さに対する危うさと、経験者の声に耳を傾け世界を広げてくことの喜びを思いました。
緊急事態宣言で家にいる時間が長くなっているので読み溜めていた本を読んで、またなのはなクリニックに戻ってきたときに読んだ本が皆様のお役にたてると嬉しいなと思います(^^)