千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

新型コロナウイルスに関しまして

こんにちは、渡辺です。

 

新型コロナウイルスに関しまして、政府発表から、SNSに至るまであらゆるところで情報が発信されています。

中には誤情報や不安をあおるような情報が含まれておりますので、情報の取得に注意を促す意味で記事を更新しております。

現時点で東洋医学による新型コロナウイルスの治療に関して科学的根拠はほぼありません。(中国では清肺排毒湯の有効性の検討や、その他漢方薬の有効性が検討されていますが、日本国内においていまだ有効となる特効薬、ワクチンは無いと厚生労働省が3月28日の報告書で説明しています(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html#houshin))

 

日本感染症学会(http://www.kansensho.or.jp/modules/topics/index.php?content_id=31)でも、現時点では臨床報告(こういう治療したらこうなったなど、経験例の報告)を集めている段階で、明確にコロナウイルスに対応できる薬品については検討している状況です。

 

日本の方針としては、以下の一般の方向けQ&Aを参考にしてください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

以下は抜粋ですが、具体的な対応策に関しての回答がありますので、参考にされると良いかと思います。

 

※適宜情報が変わりますので、出来る限り最新の情報を参考にしてください。

 

■新型コロナウイルスの感染の可能性の判断

  ・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
  ・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合

 と、ありますが、これは一般人の基準になります。

 

 基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など))がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方、妊婦は

  ・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が2日程度続く場合
  ・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合

 と判断基準が厳しくなっています。

 それだけ重症化するリスクが高いので、疑わしい場合は、電話でかかりつけ医に連絡しましょう。

 医師以外の素人判断は、感染拡大や重症化しかねないので気を付ける必要があります。

 

 特に、心配だから病院はむしろ感染のリスクを高める(病院内は基本的に狭い、人がいっぱいいる、換気が不十分)可能性がありますので、重症でない場合は電話での受診確認が推奨されます。

 

■マスクの利用に関して

 勘違いしている人が多いですが、マスクは表側(口がついていない側)がウイルス付着の危険部位です。(自分が陽性でない場合)

 マスクをして外出されている方は、外す場合は表面(外側)を触らないようにして外すことが重要です。(紐を触るのが良いようです)

 手は、口や鼻、目などの粘膜を触る可能性があるので、こまめに石鹸で洗いましょう。アルコールでなくとも石鹸でちゃんと洗えば大丈夫です。

 逆に言えば、マスクをしていても、感染源となりうる不特定多数が触れるドアノブや机などを触った手をそのままにしていると、ウイルスをばら撒く可能性があります。

 特に、感染リスクの高い高齢者などと接する人は、手洗いも気を付けましょう。

 

■配送物や食べ物からの感染

 基本的に、輸送品に付着したウイルスから感染する可能性無いとされています。

 アメリカやヨーロッパから輸入したものであっても、基本的にそれが感染源となる事はありません。

 ただし、運んだ人が感染者であった場合は受け取った時点でリスクがあるので、心配な方は換気の良い部屋などにしばらく置いてから利用するとよいと思います。

 基本的に人を介するので、換気の良い場所で、人が居なければウイルスは生きていけませんので、窓を開けたり、換気を良くしたりするのは安全な行為です。(洗濯物を外に干しても大丈夫です)

 むしろ空気がよどんだ場所では、感染リスクを高めますので気を付けましょう。

 

■陽性になった場合

 軽症の場合は自宅待機になる(入院できなかったり、病院への通院が断られる)ことがあるそうです。

 厚生労働省の発表では、自宅待機に加え、同居者に高齢者や妊婦などがいる場合は仮の住居に関する案内も、行政の方で斡旋してくれる(費用に関しては不明)そうなので、心配な方は別居することも対策として有効です。 

 

 繰り返しますが

 新型コロナウイルスに関連する治療は病院以外では受けないでください(医療機関あっても対処療法をしている状況です)

 

 予防に関しても、当サイトでも紹介していますが、基本的には健康的な生活です。

 新型コロナウイルスに特化した方法は現時点ではないので、いろいろと体に良さそうな方法は取り入れることは良いと私も思いますが、しっかりとした睡眠と栄養がある食事が基本だと思います。

 

 デマや過剰な表現の情報を鵜呑みにしないようにしましょう。