千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

お茶で免疫力アップ!

こんにちは、渡辺です。

 

少しは温かくなりましたが、相変わらず朝晩は寒い今日この頃。

「あったかいお茶」がおいしいですね!

 

それでは、本日は日本人の心の飲料「お茶」に関して、色々とお話していきます。

お茶と一言に言っても、緑茶、番茶、抹茶、ほうじ茶、ウーロン茶、紅茶、ジャスミン茶などなど、まぁどんだけ種類があるんだとびっくりするくらい多種多様です。

 

慣用句でも

お茶の子さいさい

臍で茶を沸かす

番茶も出花

等々、昔からお茶は日本に根付いた飲料と言えます。

 

最近だと、カテキンとかサポニンなど、健康によさげな成分が含まれてると言うことで、人気を博しています。

 

そんな、お茶ですが、実はあまり公表されていない事もあります。

裏話ですね。

 

あまり知られすぎると色々困る人が多いので、話題になりませんがここでこそっとお伝えしたいと思います。

 

それは、ダイエッターはみんな大好き茶カテキン

安い番茶でもちゃんと抽出できる上、お茶を飲むだけで痩せるんだから簡単!

と言うことで色々大ヒットしました。

 

しかし、最近の研究では人間の腸ではほとんど茶カテキンを吸収できないことがわかっています。

じゃあ、いっぱい飲めばよくない?

と、思う方もいるかと思いますが、もちろん摂取すればするだけ吸収量は増えますが、それでも微量です。

もともと茶カテキンは天然の添加物として、酸化防止剤として利用されてきましたが、それがそのまま人間の体に入って有効に作用するかは未知の領域です。

確かにお茶を良く飲む地域では、寿命が長かったり、特定の病気にかかりにくい研究はありますが、それは「お茶だけ」を飲めば達成できるかどうかは不明です。

また、高濃度の茶カテキンは人間に対する安全性はまだ不明な部分があります。

すぐにどうなるって事は無いと思いますが、今まで人類は茶カテキンを濃縮して飲むなんてことは最近を除けばしてこなかったわけで、どうなるのかはわかりません。

 

また、通常の緑茶の場合、相応量のカフェインも含まれています、更に利尿作用(おしっこに行きたくなる作用)がありますので、夜に飲むのは推奨できません。

カフェインレスのお茶などもありますが、ルイボスティーやハーブティーなどで代用すれば良いと思います。

何が言いたいかと言いますと、

健康に良い=それだけを摂取すればよい

と言う事にはならないと言うことです。

 

もちろん、お茶には優れた効果があります。

免疫力の向上につながる物質として「茶葉サポニン」や、リラックス作用のある「テアニン」など、様々な物質が含まれています。

ただし、だから沢山飲みまくるのは間違っています。

覚醒作用の強い「カフェイン」や、東洋医学で言えば水分摂取のが多くなれば体が冷えます(温かいものを飲んだとしても)。

 

また、可能であれば、ちゃんと茶葉から入れましょう。

そちらの方が工業製品よりも茶葉の栄養をダイレクトに得られるうえ、自分好みの味に調整することができます。

お茶の葉によっておいしく入れる温度は異なりますので、この機会に調べてみるのも良いかと思います。

 

お茶に関しては様々な可能性を秘めている部分があります。

(緑茶やウーロン茶に使う茶の木の葉っぱ以外の植物もお茶になりますので、様々な成分、効果が期待できます)

鍼灸師としては、ヨモギ茶(お灸で使うもぐさの元)をお勧めしたいですね!

無添加のものがネットショップで売っておりますので、試してみてはいかがでしょうか?

 

 

番茶よりもさらに素朴な味がしますよ!

 

田舎にお住まいの方で、野生のヨモギが手に入るようなら、もう少ししてヨモギが大きくなったら収穫して、乾燥させて、お茶にすればタダでもゲットできます。

(昔京都の天然ヨモギから作ったお茶を飲ませてもらった時は、サッパリしてとてもおいしかった印象があります)