千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

冬場でも起こる怖い食中毒を予防しよう

こんにちは

最近は、カレーや野菜スープなど煮込み料理にハマっている渡辺です。

 

作り方などは、火で煮ても、自動調理器でも、電子レンジでも結果的に具材を水で煮込めば煮込み料理になります。

(私は専門家ではないので、定義が間違ってるかもしれませんが)

 

煮込み料理の利点は、一度に大量に作れて手間も少ない所です。

カレーも一晩ねかせた方が上手いとか

スープも具材に味見染み込むとか

置いておくだけでも、更においしくなっちゃうのが煮込み料理なのですが、怖いのは食中毒です。

 

コロナウイルスも、収束することなくまだまだ広がっていきそうなので、食中毒になって体力が失われるのは非常によろしくない訳です。

体が弱い方であれば、重大な問題になります。

 

というわけで、出来る限り食中毒にならないようにする方法を調べてみましたので、参考にして頂けますと良いかと思います。

当たり前ですが、しっかり加熱調理して、すぐに食べきってしまうのが最も確実ですが、継続できないような事を言っても普段に取り入れられないので、どこまで大丈夫かは最終的に自己判断になる事はご了承ください。

 

まず、完全に菌を除去することは不可能と考えてください。

もちろん、鍼などの医療機器は完全に菌を殺していますが、それは特殊な装置を使用しているからで、通常の調理法では100度で加熱しても生き残る菌はいます。

逆に言えば、普通の人は体の免疫などによって多少の菌に負けることはないと言うことです。

(まぁ、そうでなきゃ、外歩いただけで致命的です)

 

じゃあ、どうなると食中毒になるのかと言えば、菌が一定以上増えた状態で体内に入った場合です。

 

煮込み料理で言えば

しっかり加熱→菌を減らす

正しい保管→菌を増やさない

の二つをしっかり守れば、通常食中毒になる事は殆どありません。

 

例えば、朝作ったお弁当は、多くの人はお昼に食べてもなんともないですよね。

加熱調理で大半の菌は死にますし、高温化では菌は増える事が基本的にできません。

また一定以下の低音では活動しなくなります。

なので、調理したものは冷蔵庫や冷凍庫で保管するわけです。

 

一方で、凡そ10度~45度は菌が増えやすい温度になります。

冬場涼しいからそのまま室内で保管している方もいるかと思いますが、5度を下回っていないのであれば、菌が増える可能性があります(あまり心配しすぎても良くないですが、食中毒だけを考えるとお勧めは出来ません)

 

また、粗熱を取るのも、あまり長時間放置していると、上記の10度~45度の間の温度で食材が保管されることになり、菌の増殖に繋がります。

 

因みに、菌の増殖には

「水分」「栄養」「温度」の三つが重要になるので、食器や箸などは、しっかり洗って食べ物を洗い流して、乾いた状態で保管していればほぼ菌は増えません。

その為、まな板や包丁はしっかり乾燥させて保管しましょう。

反対に、除菌をしまくっても、手で触ったら超大量に雑菌が付き、条件が整えばばっちり菌は増えます。

そこまで気にするなら手袋などをつけないと意味がありません。

それよりも、しっかり洗浄と乾燥が重要です。

 

煮込み料理に話は戻りますが、もし煮込み料理を保管するのであれば冷蔵庫などに入れるか、65度以上で管理すると良いと思います。

ただ、それでもずっと保管できるわけではないので、早めに食べちゃいましょう。

翌日のお弁当に詰める場合は、一度加熱して、保温できるジャーに入れて持って行くと良いかと思います。(タッパー等ではもれたり、温度が下がって傷みやすいので)

食べやすい温度で入れると、菌が繁殖しやすくなるのでお勧めできません。

 

冬場とは言え、食中毒は起きるので注意しましょう。

 

因みに食中毒の場合は「裏内庭」と言うツボにお灸が食中毒の特効治療として有名ですが、まずはならないように予防することが大切です。

 

補足

冷蔵庫にものを入れすぎるのがダメなのは、庫内が十分に冷えず、菌が増殖しやすい環境になるからです。

セールでの買いすぎも注意ですね!