千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

同病異治。

こんにちは

こんばんは。

 

春になると

 

目の充血などの症状や、

 

のぼせ、頭痛

ボーッとするなど。

 

身体の上の方に

症状が出てくる方が増えるますが

 

皆様は

いかがですか?

 

つらい症状、出はじめてませんか?

 

 

近所の川原には 梅や河津桜が

咲き始めています。

 

春🌸

もう、そこまで来てますね^_^

 

 

 

季節の変わり目は

 

鍼灸で症状緩和や

予防をしておく事も

オススメです🍀

 

 

数年前まで、

季節の中で、春が一番憂鬱でした。

 

 

いまや、

春の症状も、、どんと来い😤

鍼灸師 芳賀です。

 

 

体調や、自律神経バランスを整えて

 

春も、健やかに

満喫したいです✨🍀

 

 

本日は

 

 

同病異治(→同じ病であっても

治し方が異なる)

 

について

考察してみました。

 

 

 

当院で、ベースにしているのは

東洋医学。

 

森をみて、木をみる

全体を、整えて

その方の自然治癒力を底上げする事により

 

その方自身の力で

症状を追い出す手伝いをする。

 

そんな治療です。

 

 

 

W H O(世界保健機関)で認められた

ツボですら361個もあります。

 

逆に言えば

361個のツボしかない

 

 

ならば、

どんな症状にも

361個のツボ

 

全部刺激しちゃえば

いいんじゃない?

 

 

学生の頃、そう閃いて

実技の先生に話した事がありますが

 

失笑されてしまいました。

 

その先生いわく、

「バランスみないとダメでしょ…。」

 

なんで?

ツボ押せば、勝手に

バランス整うんじゃないの?

 

 

そういう、安易な事では

残念ながら、無い様です。

 

 

 

陰陽、五行、さまざまなバランスが

整っていれば

 

病(邪)を寄せつける事もなく

 

例え、邪が入って来ようとも

 

身体の中で居座り続けさせる隙があるわけがない。という考え方があります。

 

 

 

セキュリティがちゃんと機能していれば

自宅に、泥棒が入る事もなく

 

ましてや、

自分の家のように住み続けさせる事なんて

あるわけがない。

 

という事でしょうか。

 

 

 

ごもっともです。

 

 

にも関わらず

 

バランスを崩して

症状が出ているという事は

 

 

 

 

すでに、病(邪)が体内に侵入して

居座っている証と考え

 

既に

バランスを崩している筈 

 

 

これは

未病の領域を超えています。

 

泥棒は、もう、家の中なのです

😱ヒーーー💦

 

 

これ以上被害を出されたくはありません。

 

ましてや、自分を害されたくはありません。

 

さて、どうしたものか。

 

 

東洋医学では

よく、自然に例えます。

 

経絡や、人体の巡りを

川の流れと考えて教えて頂くことが多いのですが

 

 

川が すでに氾濫、決壊した後

さてどうするか。

 

それは

現場の状況によりますよね。

 

 

 

 

なぜ、この川は決壊したのか

 

今出来る最善の事、最善の策は何か。

 

その情報を大昔の先人達の知恵と経験を共有して

 

今に活かしていく

 

 

決壊を予測して

前々から対策を練って

いざという時に備える

 

それが一番なのはわかっていても

 

 

氾濫するまで

わからない。

 

それも現実には、よくある事です。

 

その後も、

氾濫しにくい川にする対策も

考えないといけません。

 

 

不可能な事ではありませんし

立ち向かいたいところです。

 

 

考慮し、考察し。想像し

 

推理力だけでなく

 

科学的な根拠や

様々な測定結果、様々なデータも必要になります。

 

 

局所だけをどうにかしても

 

 

全体を把握し

全体を整えなければ

 

結局のところ

 

同じ事を繰り返したら

さらに大きな損傷に繋がる事にも

なり得ます。

 

 

 

東洋医学では

「本治」「標治」という言葉をあてはめ

 

おおもと、みなもと、を整える治療が「本治(ほんち)」

 

局所を整える治療が「標治(ひょうち)」

 

そう、分けて考えますが

 

場面場面で

どちらを先に施すか

 

定められています。

 

定められていますが

 

元々を

分けて考えない

全体的に見たがりな考え方が源ですから

 

どちらも大切。

 

 

同じ人体として

(同じ川として)考え

 

 

源があり、山を下り

 

支流が出来

海に注ぐのは変わらずという考えのもと

 

 

 

あの人と この人、

 

 

同じツボを使っても

違う意味で、違う効果を狙って使っていたり

 

違うツボでも

同じ症状に、同じ効果を狙って使う事もします。

 

 

例えば、

合谷という、

親指と人差し指の間にあるツボでも

 

お顔の症状に使う時もあれば

 

肩こりのツボとして使う事もあり

 

お腹の調子を整えるために使う事もあります。

 

 

その先生それぞれの理由や根拠で

ツボやポイントを使い

 

治療を行います。

 

 

やはり、TVで取り上げられる先生達は、

説明もわかりやすく

 

先生としての知識や経験も、

豊富なので…。

 

今でも勉強会などに参加させていただいて、

 

説明や、ツボの取り方など

真似します。

 

勉強会 命です✌️。

 

 

奥の深く

わかりづらく、説明もしづらい

東洋哲学、東洋医学を

 

上手に噛み砕いて

 

現代の知識や、理論とあわせて

説明して下さる

各先生方の治療方針や

使うツボなど

 

影響を受け

自分の感覚で選んだツボよりも

 

重視しています。

 

 

 

「前に、あの先生は、ここに鍼をしましたが、

なぜ今日、芳賀先生は、ここに鍼をするのですか?」

 

そういう質問も

ちゃんと、私なりの答えを用意しております。

 

 

ぜひ、皆様も

疑問に思う事があれば

 

気兼ねなく、聞いてくださいね✨

 

 

当院の鍼灸師が誇れるものの一つとして

 

その先生それぞれの

治療法、

 

その理由がしっかりしてる事だと思います

✌️✨

 

 

ちゃんと、このツボは

こういう理由で

こういう効果を狙って使ってます。

 

 

科学的に解明されていない事だらけでも

 

理論的に説明して下さる先生方に出会えた事で

 

私自身も

納得して、自信をもって

 

鍼灸師という仕事に挑めています。

 

 

治療を受ける側でも

する側でも。

 

 

どんな治療を

どんな考えで受けるのか、

するのか、

 

 

知る権利はあります。

 

 

先生方に

しっかり理論づけて教えていただいて

 

 

ありがたい事に

私のような初学者の鍼灸師も

 

 

その日、その時の患者さんの状態を把握するところから

 

 

どのツボを使用するか

自分でも判断出来、

 

 

共通する根本的な考えの元で

治療が行えますので

 

 

経験の薄さ、浅さを

 

深め、埋めていく事が出来て

 

自分の強みを活かせた治療も

させていただけます。

 

 

 

先生方が情報を連携して下さるので

 

結果もついてきて

 

それも

自信になります。

 

 

そういう鍼灸師の先生。

当たり前ではないのです。

 

感覚が命の天才肌、職人気質な先生が

少なくないので

 

その、カリスマ的な先生や

熟練の匠的先生以外

 

食べていけないのが

鍼灸業界といっても過言では無かったと思います。

 

それでは、イカンのです。

 

鍼灸業界が

 

商売上手な、無資格業界に

取って食べられてては

ちょっと、悲しいのです。

 

鍼灸師に

商売上手になれとは言いませんが

 

資格に見合った収入や

尊敬の眼差しは

受けたいです

^_^❗️

 

 

一人の鍼灸師として

 

自信を持って治療が出来るように

指導していただける。

 

喜んでいただけるようになる。

というのは

 

ありがたい事。

 

 

 

来週の日曜日は

鍼灸師の国家試験です。

 

鍼灸大好き❤で

 

我こそは‼️と熱意も新たな

鍼灸師が、

 

今年も 沢山産まれます‼️

 

新人さんの、パワーとやる気に

潰されない信念と

 

喜びを持って

 

よかったねーーーー💕と

迎え入れて下さった

 

先輩鍼灸師の皆様のような

 

素敵な鍼灸師の一人になれるよう。

 

私も、

これからも励みたいと思います😊