死を生きた人びとを読んで(終末期医療)
こんにちは、川見です。
12月半ばに入り、いよいよ年末の雰囲気を感じることが多くなりました。
先日、仲の良いママ友たちとも忘年会という名の飲み会をし、普段子供がいる前では言えないことなど、言いたいことをぺちゃくちゃとおしゃべりしてきました♪
その中で、あるママが、最近「死」について考えるという話をしていました。
わたしも彼女の言っていることが分かるような気がしたので、同意しました。
そのママもわたしもアラフォー。
もう少し若いママ達には何のことだがあまりピンと来なかったようです。
同居している義理の両親や、私自身も年を重ねるごとに「死」が身近なものになっているなと感じている今日この頃です。
少し前に、ある鍼灸師の先生から「死を生きた人びと」という本を薦められました。
森鴎外のお孫さんで終末期医療に携わっているお医者さんが書いた本です。
わたしたちが住んでいる現代の日本では、終末期を病院で迎える人が多く、身近に「死」を体験する人たちが少なく、90代の超高齢者でさえ中には自分自身に死が迫っていると感じていない人さえいるのだそうです。
終末期にどこでどのような死を迎えたいか、延命治療は受けたいかなど普段なかなか考えない問題に家族と一緒に向き合ってみる時間も時には持ちたいと思える本でした。
身近な家族の死に直面すると、冷静に考えられない問題なども、普段元気なうちから考えておくことで、こころの準備やその時にどうするかなど、残された家族が穏やかにこころを込めてお見送りできるのではないでしょうか?
そして、わたしたち鍼灸師も終末期を迎える方たちの痛みなどの不定愁訴の軽減にもっと役に立つことができるのではないかと感じました。