千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

鍼灸師とスポーツ

こんにちは、渡辺です

 

ラグビーが非常に盛り上がってますね!

日本が格上のアイルランドに接戦の末、勝利しました。

 

そんなラグビーと、ボールが似ているせいでよく間違われるのが、アメリカンフットボール(アメフト)です。

私、渡辺はそんなアメフトのトレーナーを週末密かにしていたりします。

 

多くの日本人は(私も含め)、ラグビーとアメフトの違いを正確に言えないのではないでしょうか?

ただ、どちらも「激しいタックル」のある怪我が多いスポーツというのは、なんとなくイメージがわくのではないでしょうか?

特に今回のラグビーワールドカップを見た人なら、なおさら激しさを感じて頂いたかと思います。

 

鍼灸師として、アメフトのトレーナーをしていると、怪我とかも鍼で治せるの?といった事をよく聞かれます。

鍼は優れた技法ですが、流石に切れた筋肉がその場で繋がったり、伸びた靭帯が急にもとに戻ったりはしません。

ただ、痛みの緩和をしたり、治療の促進をさせたりすることは、現場で実際にやっていますし、個人的な経験からもそれらの面に対して鍼は有効な事もあると感じています。

 

特に、鍼灸を勉強していて良かったと思うのは、東洋医学的治療を導入できることです。

通常、スポーツの現場での治療は、電気を流したり、冷やしたり、固定したりと怪我した患部に対してアプローチをします。

それに対して、鍼は怪我していない部分のツボを利用して治療を行うことができます。

 

怪我している部位に、過剰に治療をすると反対に悪化させてしまうこともあり、また現場ではレントゲンなどもすぐには取れないので、下手に治療を行えない場合での処置であっても、鍼はその場所を使わなくても治療手段があるので、役立てる場面が意外にも多いことがあります。

もちろん、直接患部に治療したり、私はマッサージ師の資格も持っているので、手で対処することもあります。(鍼が絶対に嫌な選手もいますので)

 

東京オリンピックの影響もあり、運動を始める人が増えているかと思います。

運動して、体の不調を感じる人は整形外科で診察してもらうことが第一の選択肢になるとは思いますが、鍼灸も試してみてはいかがでしょうか。