千葉の鍼灸便り

大学病院・民間病院で勤務している鍼灸師のブログ。日本中に病鍼連携(病院と鍼灸の連携)を広めることを目的としている。

手当でわかる体の不調

こんにちは、渡辺です。

 

人の手と言うのは不思議なもので、心地よく撫でて貰うだけで痛みが和らいだり、触られた場所がポカポカしてきます。

特に鍼灸師や治療を行っている先生の手は、触るだけで症状に変化が出る程、手と言うのはすごいパワーを持っているのです。

 

そして、手のパワーは皆さんにもあります。

 

今日は、そんな手のパワー(仮)を使って、体の状態をチェックする方法を紹介していきたいと思います。

 

まず、手をこすります。

(冷たい人はじわっと温かくなる位、しっかりこすって温めましょう)

 

そして、胸元、胃のうえ、おへそ、下っ腹など体を2~3秒ずつ触っていきましょう。

出来れば素肌が良いですが、薄着であれば服の上からでも構いません。

 

何か所か触っていると、冷たくなっている場所や、手の温かさが他より心地よく感じるところがあると思います。

(ちなみに今日の私は胃の所が一番冷たかったです。暴飲暴食がたたったのかもしれません)

そこが、体の中で弱っている場所なので、その場所に両手を重ねて、温めるようにしばらく添えておきましょう。

だんだんと、手の所が温かくなってくると思います。

(人によっては体が熱くなり、汗が出る人もいると思います)

 

その手の当たっていた場所が、今体の中で弱ってきている場所です。

時間があれば、ホッカイロの余りなどを当ててあげると、より気持ち良くなると思います。(熱くなりすぎたり、体調が悪化した場合はすぐに中止してください)

必ず、心地よい感じがする範囲でやりましょう。

 

 

皮膚は、人間の持つ最大の臓器と言われています。

そして、体の中の不調は表面に現れると東洋医学では考えています。また、西洋医学でも、一部の臓器の不調は、近くの皮膚に症状が出るものが実際にあります。

そして、鍼灸は体の表面や、一見関係のないところに鍼をすることで、体を治療します。

 

 

今回紹介した方法は、簡単な方法ではありますが、体の弱っている所を的確に温めることができます。

皮膚表面に刺激を入れることで、鍼灸師と同じように、体の中の調子も整えられるかもしれません。

 

お手軽にできるセルフケアなので、ぜひ試してみてください。

特に冷えに弱い人におすすめです!